【凱旋門賞 2021】出走予定馬 外国馬・日本馬 有力馬 全解説 特徴や能力(Prix de l’Arc de Triomphe 2021)

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凱旋門賞 2021 出走各馬特徴とレースぶり

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フランスで行われる凱旋門賞2021に登録している馬たちのこれまでのレースぶりや位置取り、脚の使い方などをそれぞれ解説しました。凱旋門賞予想に少しでもお役立ていただけたら幸いです。
※追加登録馬は取り上げきれておりませんのでご了承下さい。

凱旋門賞2021馬番&枠番

凱旋門賞の馬番と枠順が発表になりました。画像左が馬番、画像右が枠番です。(引用JRAホームページ

タルナワ Tarnawa 愛 馬番4 ゲート3

前走 愛チャンピオンS 2着

 前走の愛チャンピオンSで連勝が止まってしまいましたがヴェルメイユ賞からBCターフまでG1を3連勝。位置取りのいいタイプではありませんが外に出して追い出すと長い伸び脚を使ってトップスピードを最後まで維持する差し脚を使えるのが最大の特徴。

 前走の愛チャンピオンSでは先に仕掛けたセントマークスバシリカを外から追いかけて伸びるが位置取り分が詰め切れないままの2着。負けはしたが内容は決して悪くありませんでした。

 前残りの展開になると苦しいもののロンシャン競馬場でもヴェルメイユ賞、オペラ賞などで好走を見せていて得意にしているのは強み。位置取りと展開一つで勝ち負けまで期待できる長い伸び脚が魅力。

アダイヤー Adayar  英  馬番10 ゲート11

前走 キングジョージ6世&クイーンエリザベスS 1着

 今年の英ダービー馬がキングジョージに挑戦してG1を連勝。英ダービーでは好位内から抜け出すとそのまま後続を引き離す持続脚を使いました。

 前走のキングジョージは少頭数のレースという事もあって単純な能力比較としては難しいですが早めのレース運びから抜け出して粘り込む持続力を発揮。ダービートライアルでは先行しながらも勝ちきれない競馬を見せていて抜け出すタイミングが課題。簡単に失速しない先行持続力は持っている馬なので展開には乗りやすい。

ハリケーンレーン Hurricane Lane英 馬番11 ゲート2

前走 英セントレジャー 1着

 アダイヤーが勝利した英ダービーを3着したあと、愛ダービー1着、パリ大賞典1着、英セントレジャー1着とG1を3連勝の3歳馬。英ダービーでビュイックはアダイヤーではなくこちらに騎乗した点も見逃せません。

 愛ダービーでは先に抜け出していたローンイーグルまでとても届きそうにない位置から一歩ずつ詰め寄って差し切った内容は能力の高さを見せました。

 パリ大賞典では少し早めのレース運びから後半まで伸び脚を発揮。英セントレジャーでは中団外からの伸び脚で長い脚を発揮。アダイヤーよりもやや位置取りは後方にはなるタイプですがパリ大賞典のようにある程度早めの運びもできるので好位で運んでいければ後半はいい脚を長く使えるのが魅力。英ダービーで先着を許したアダイヤーを逆転するチャンスは十分にある。

スノーフォール Snowfall  英 馬番15 ゲート9

前走 ヴェルメイユ賞 2着

 英オークス、愛オークス、ヨークシャーオークスを3連勝したディープインパクト産駒でこれまで後続を引き離す強い競馬を見せてきたスノーフォールでしたがヴェルメイユ賞では伸びきれずに2着敗退。これまでのレースよりもやや位置取りとしても後ろで追い出しにも余裕を持ちすぎた感がありました。

 ヴェルメイユ賞でロンシャン競馬場も経験したことも含めてこれまでのレースぶりから再浮上も期待が持てる一頭です。これまで牝馬限定戦を中心に使われてきた事もあって今回は牡馬とのレースになることから難しい点も多くなる一方で3歳牝馬のため斤量の恩恵を大きく受ける事ができる点は有利。

 能力的には十分通用しておかしくないこれまでのレースぶり。ヴェルメイユ賞よりも少し早めに勝ちに行く競馬ができるかどうかがカギ。

クロノジェネシス Chrono Genesis 日 馬番7 ゲート14

前走 宝塚記念 1着

 宝塚記念で残したチェックコメントは以下の通り。

6/27内待機で前を見据えた運び。馬群の中でいつものような進出は出来なかったが進路取れてからの伸び脚はここでは一枚上。すぐに反応する馬ではないので仕掛け始めてから上手に加速した。

 パリで前哨戦を使う事なくぶっつけ本番を迎えることになるクロノジェネシス。これまでの国内でのレースぶりは言うまでもなく強い内容です。勝ったレースだけではなく負けたレースでも内容のある競馬ができている馬。

 仕掛けてから反応のいいタイプではないがスピードを持続するタフな脚があるのでロンシャン競馬場のコースへの対応力は十分にあると考えられます。流れに乗りやすい位置で運ぶ事ができるのも強みなので前哨戦を使わなかった点と3歳馬との斤量差が結果にどう影響するか。日本馬としての期待がかかります。


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ラービアー Raabihah 仏 馬番6 ゲート15

前走 ポモーヌ賞(G2) 1着

 これまでG1勝ちはないものの去年のヴェルメイユ賞を1人気で2着、凱旋門賞を5着と好走。その後はG3やG2を使って2着が続いたが前走ポモーヌ賞で少頭数とはいえ馬群の外に出して伸びると快勝しました。

 コリーダ賞では結果的に逃げ粘りになるが後半に盛り返す脚を使って差し返しての2着。凱旋門賞直後のアレフランス賞(G3)では前で運んで標的となった分だけ最後で差されての2着。

 去年の凱旋門賞では前半で先行の意思を見せながらも結局控えるような形になってやや窮屈な馬群の中での運びから直線で外に出しての差し込みから脚を伸ばしての5着でした。

 前哨戦となったヴェルメイユ賞でも後方外差しからよく脚を伸ばしての2着とG1では差す競馬でいい脚を使っていた。それ以降は頭数も少なかったりG2などになったこともあって前で運ぶレースも見せていて位置取りとしては不安定なところがあるので注意。差しても伸び脚は使える馬。

ディープボンド Deep Bond 日 馬番2 ゲート5

前走 フォワ賞 1着

 少頭数ではあったが逃げの手に出てそのまま押し切る競馬。遠征して前哨戦を使う事ができたのはプラス材料。特徴としてはバテないタフな脚を持っているので溜めて差すような競馬をするよりは早めに動いて捻じ伏せる競馬をした方が最後まで我慢が出来るタイプ。近走の天皇賞春や阪神大賞典で残したチェックコメントは以下の通り。

天皇賞・春
5/2動きやすい枠だったのは良かったが終始外を回す先行策から早めの抜け出しでよく最後まで我慢した。道中でもう一列内側に入れていれば凌ぎ切れていたかもしれない。前半でゴーストとシロニイの壁が大きかった。乾いた馬場でも早めの抜け出しから対応できたことは良かった。

阪神大賞典
3/21長距離がマッチしたといってもいいくらい余裕のある抜け出しが出来た。ピリっとした脚があるわけではないのでこういう馬場も向いたかもしれないが力強いタフな伸び脚。天皇賞春でも楽しみな一面を見せた。勝ちきれないタイプの馬ではあるので注意は必要。

 3歳クラシックでも結果こそ出なかったが安定した走りと持続力は見せていた・これまで相手が悪かった(コントレイル)ところはあるが距離延長やタフなコースではこの馬の良さが生きる。ロンシャン競馬場だけではなく直線に急坂のある英国の競馬場でも向きそうなタフなタイプ。

 逃げなかったにしても早め先頭から勝ちに動く競馬ができた方が凱旋門賞でも見せ場を作る機会は増える楽しみな日本馬です。

ティオーナ Teona 英 未出走

前走 ヴェルメイユ賞 1着

 これまでミュージドラS(G3)や英オークスでスノーフォールに完敗してきたティオーナが雪辱を果たしてヴェルメイユ賞を勝利しましたが好位内でじっくり脚を溜めるレース運びとしては展開はかなり向きました。程よい頭数で揉まれることもなく上手く脚を溜めて進路を取る抜け出しができたのが結果に繋がったポイント。最後は位置取りの悪かったスノーフォールに詰め寄られていて凱旋門賞では逆転されてもおかしくないくらいレース運びとしては向きました。

 ヴェルメイユ賞のような無理のない脚を溜める好位での理想的な運びができるかどうかはカギになる馬。単純にスノーフォールに先着したから強いという評価はNGでかなりレース運びとしてはスムーズだった点は考慮が必要となりそう。

ラブ Love 愛 出走取り消し

前走 ブランドフォードS(G2)2着

 4歳になったラブですが去年の英オークス、ヨークシャーオークスなど物凄い強い勝ち方をしてきた馬です。逃げたり差したりと位置取りに不安定なところがある馬ですが最後まで粘り強い脚は使えています。

 前走はG2を2着ですが先に抜け出す競馬をして最後で交わされてしまう結果になりましたが62㌔を背負ってのものです。G2で負けているというだけの理由で去年の英オークスやヨークシャーオークスの強かった内容をなかったものにしてしまうにはあまりにも危険。見せてきた能力からはいつ激走してもおかしくないので快勝を見せたオークスと同じ2400mになる事で巻き返す競馬ができるか注目の一頭。

アレンカー Alenquer 英 馬番13 ゲート8

前走 英インターナショナルS 2着

 パリ大賞典では勝ったハリケーンレーンには完敗も後方で位置取りの悪いところを最後は一歩ずつ伸びて3着まで上がってきた長い伸び脚。前走の英インターナショナルSでも後方馬群の中を割るように差し込むと長い伸び脚を発揮。

シリウェイ Sealiway 仏 馬番12 ゲート10

前走 仏ダービー 2着

 前走の仏ダービーまでは主にマイル以下を中心に使われてきた馬。5走前のジャンリュックラガルデール賞(G1ロンシャン1400m)は先行して抜け出す圧巻の強さを見せました。基本的には先行策からの粘り込みタイプですがBCジュヴェナイルターフは位置取りの悪い競馬になって馬群の中から接触などもしながら差し込んで伸び脚も見せての5着。

 先行しながらピリっとした脚を使えているというほどでもないので仏ダービーでは人気薄で良く頑張りましたが今回さらに距離が延びて伸び脚まで求められるコースというところでは少々苦しくなりそう。

ブルガリータ Burgarita 仏 未出走

前走 ヴェルメイユ賞 4着

 仏オークス3着のあとミネルヴ賞(G3)2着を経てのヴェルメイユ賞4着という馬ですがこの3戦だけでも同じようなレース運びで先団で運びながらピリっとした伸び脚があるわけでもなく、かといって大きく失速するような脚というわけでもなく、位置取りを生かしながら地味にジリジリと我慢をするようなタイプです。先行する力は見せているので位置取りを生かした粘り込みは出来るものの後半にいい伸び脚がないのでメンバーが揃えば揃うほど伸び争いでは分が悪くなりそうなタイプ。

モーグル Mogul 愛 未出走

前走 リュー賞(G3)6着

 近走はピリッとしませんが去年は香港ヴァーズやパリ大賞典の勝利など強さを見せた馬。去年はある程度前で運びながらいい時は後半まで伸び脚を発揮していて、位置取りが悪くなった時に結果を出せないようなケースがありましたが近走は好位で運んでもピリっとした伸び脚が使えてません。古馬になってやや斤量的なものも含めて苦戦している模様。パリ大賞典の時の動きができるようであれば決して力が足らないということもない馬ですが近走内容としては評価は出来ない現状。

バブルギフト Bubble Gift 仏 馬番14 ゲート6

前走 ニエル賞(G2)1着

 2走前はパリ大賞典では中団の内から差し込んだがハリケーンレーンに完敗の6着。前走はG2の2400mニエル賞を5頭立てで外から差して勝利。

 頭数が増えれば基本的には位置取りはやや後ろに近い所から差し込むようなタイプ。ジワジワ伸びる脚はあるがキレのある脚を使うような馬でもないだけにメンバーと頭数が揃うと難しいタイプ。

ブルーム Broome 愛 馬番3 ゲート7

前走 フォア賞(G2)2着

 前走のフォワ賞ではディープボンドを見据えた好位追走も最後まで位置取り差を詰める事ができないままの2着。

 キングジョージでは逃げて標的となる立場で伸びきれず後半は失速。

 サンクルー大賞では前で運んで脚を伸ばしての押し切り勝ち。ハードウィックS(G2)ではやや位置取りの悪い競馬での外差しながらも良く脚を伸ばして2着。

 タタソールズゴールドCでは逃げて標的となりながら最後まで競り合いになって首の上げ下げで差されはしたがよく我慢を見せている。

 差す競馬をハードウィックSで見せているが基本的には前の方で運んで最後まで脚を伸ばして粘り込むような馬。我慢する脚は持っているがピリッとした抜け出すほどの脚までは持ってないのでフォア賞のような楽な運びができても伸び脚争いになると分が悪い。楽な運びができての粘り込みなら。

トルカータータッソ Torquator Tasso独 馬番1 ゲート12

前走 バーデン大賞 1着

 唯一ドイツからの参戦予定。前走のバーデン大賞は少頭数を外から早めに動いて仕掛けると長く最後まで脚を伸ばしました。

 ベルリン大賞では内側から押し上げ気味に進出して直線で外に出すとやや外側に流れたこともあって後半は伸びきれない感じになってしまいました。

 3走前のハンザ大賞(G2)は少頭数の団子状態で中団待機(少頭数なので4番手前後)から直線で大きく外に出すと一歩ずつ伸びる脚を使って後続を突き放す快勝。

 バーデン大賞やハンザ大賞のの内容からもロングスパートで長く脚を使える持続力タイプ。ややこれまでの相手関係としては高く評価できるほどではないだけに強引なレース運びでどこまで脚を伸ばしていけるか。

ジャパン Japan 愛 未出走

前走 ソードダンサーS 2着

 5歳になってしまいましたが3歳の頃のような勢いはなくなってます。とはいえ前走はアメリカ遠征で馬群の中から外に切り替えて差し込むと最後まで勝ち馬に迫る脚を見せています。

 コロネーションCでは前の2頭に離されてしまっての3着で良かった頃の推進力に欠けるところがあるだけに全盛期(3歳)の頃の動きは期待できないものの去年はキングジョージでエネイブルの3着なども見せているので強敵相手では苦しさを見せている今年の内容ではありますがこれまでの実績や持っている素質という点では好走しても驚かない馬。陰りがあるのは否めません。


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