hide指数を使った予想術(実戦編)
hide指数はレースによって場面場面で色んな使い方ができます。色々な使い方の紹介をしているのが勉強回顧ですが、そのパターンの1つとして今日はブログでも先週のレースから取り上げます。
こういうパターンのレースの時にどう考えたかという参考にしてhide指数を活用してもらえたら嬉しいです。
阪神11R 桜花賞(23年4月9日 日曜日)芝1600m
実力馬リバティアイランドの相手候補として最終的に勉強回顧で選んだのはドゥアイズ、ペリファーニア、コナコーストでした。そこにハーパーを加えた4頭というのが当日の昼時点で考えた結論でした。
こちらが勉強回顧昼の更新で桜花賞について書いた全文です。これは前日にしっかりと展開検討を重ねた桜花賞の重賞検討会から一晩経過し、当日の昼前に行われた芝レースを1鞍(トラックバイアス)を見て出した修正案です。
hide指数を使った桜花賞予想
hide指数の重賞前夜版を画像にしたのがこちらです。
まず、注目してもらいたいのが馬柱ごとに記載されている指数です。例えば94と最も高い指数をつけているのがコナコーストです。
「え?1番はリバティアイランドじゃないの?」と思うかもしれません。リバティアイランドの前走指数は90です。
なぜ、こういう事が起きるかというと2歳から3歳にかけては馬の成長力も大きいので2月の末時点と3月時点ではレベルが全然違います。仮にリバティアイランドがチューリップ賞を使っていたら95以上の指数だったかもしれません。
それくらいこの時期はいつ出した指数かというのが大切になります。
当然といえば当然です。
むしろ、阪神JFの指数がチューリップ賞の指数よりも高くなるようだと伸び盛りの2歳後半から3歳前半の成長具合が無視されていることになります。
新馬・未勝利指数で比較
そこで2歳戦や3歳前半戦では新馬・未勝利戦の指数でまず比較します。そのうえで、新馬戦以降にどういう指数の上がり方をしているかを見ていくのがポイントです。
この中には重賞を勝っている馬もいれば、まだ重賞を使った事のない馬もいるのでステップが違いますから単純に前走だけの指数では比較できない事が分かります。どの馬も経験してくるのが新馬戦や未勝利戦です。そこでどれくらいの指数を出しているか比較するとそれぞれの馬のスタートラインの能力が分かります。
もちろん、中には完成度が高かった馬もいればまだまだ完成度が低く使われていくうえで指数を上げてくる馬もいるので特徴は違いますがスタートラインが分かるので比較しやすくなります。
それが分かるのが画像の左側に赤色で囲った部分です。
未勝利を勝ち上がるまでの最も高い指数が表示されています。
ここでも2歳の6月にデビューした馬もいれば3歳になってからデビューした馬もいるので、出来れば時期も把握してあげるとベターです。ただ、どの馬も共通しているのが新馬・未勝利戦という同一のクラスということで横軸を合わせてあげることで潜在能力(スタートラインの能力)が分かります。
新馬・未勝利指数はリバティアイランド
7月の早いデビューながらも70という高い指数で新馬戦を勝利しているのがリバティアイランドです。それだけ能力の高さを評価しています。
次のペリファーニアは69と高いですが12月のデビューなので指数でいうと1の差ですが早期に70を出しているリバティアイランドの方が圧倒的に強いであろうことが想像されます。ここはあくまでも時期的な成長度の部分です。
あくまでも目安
新馬・未勝利指数はあくまでも目安ですが、それを踏まえた上で近走の指数への上がり方を見ながら、またチェックコメントを確認してそれぞれの持っている能力を把握していきます。
難しそうですが、慣れてしまえばそんなに難しくありません。特に2歳重賞や3歳重賞では前走で重賞を使っている馬もいれば未勝利戦を勝ち上がったばかりの馬もいるので、どの馬が通用するか考えてあげるには新馬・未勝利戦という同じクラスでの比較から入ると分かりやすいです。
能力と特徴を比較したうえで展開予想
リバティアイランドは能力が圧倒しているので軸としての信頼度は他の馬と比較しても高いことは言うまでもありません。また、多くの人が懸念していたように内枠に入ったことで詰まるリスクというのはどうしても出てしまいます。
特に当該週の芝は比較的フラットな傾向が土曜日から続いていたので直線で大きく外に出して馬場を選ぶような傾向ではなかったので直線入口で馬群が外にバラける可能性が薄くなります。
逆に経済コースを選ぶ騎手が増えるため内側が渋滞する可能性の方が高いのでリバティアイランドにとってもそういうリスクは考えられます。負けるとしたらそんなところかと思います。(結果は、後方から外に出してノビノビと力を発揮するものになりました。ここでは結果からの話はせず結果を知らない予想段階での話として進めていきます)
ある程度前で運べて、伸びていける馬が相手候補
最終的に相手候補として選んだのは冒頭でも触れたように、ドゥアイズ、ペリファーニア、コナコーストです。あとはそれにプラスするならハーパーというものです。
これはあくまでも馬連ベースでの話をしています。ざっくり上位にきそうな馬という意味です。3着くらいならちょっとした紛れで割り込める馬は何頭もいますのでそれを挙げ始めるとキリがない今年の桜花賞です。
それだけリバティアイランド以外はオッズも分散していました。例えば、ライトクオンタムもここで名前を挙げてませんが来ないという意味ではなく、取り上げた馬たちよりは確率が低いだろう言うだけの判断です。
特に前日の重賞検討会の時点ではコナコーストはもう少し評価を下げていました。ドゥアイズ、ペリファーニア、ハーパーは並列で評価していましたがコナコーストはその下に考えていました。
ドゥアイズ、ペリファーニア、ハーパーはある程度前で運べて後半まで脚を使える馬ということでピックアップしました。特に前走指数の高さが目立つのはペリファーニアです。チューリップ賞組が結果的に指数としては高く出ていました。
ペリファーニアのチューリップ賞は外枠からでしたが果敢に前で運ぶ競馬をしていました。今回も恐らくそういう競馬をしてくるだろうと考えると、芝傾向がまだまだ前で運ぶ馬に有利な傾向を見せているのとそこまで先行馬が多くないので位置取りを生かす競馬が出来る可能性が高い点が挙げられます。それ以外にも内側に先行しそうな馬がそろっていたのに対して、それらを外から見ていける立場です。
内枠はリバティアイランドが詰まるのではないか? と多くの人が考えていたと思いますが、同時にその周辺にいる馬たちも同じ事が言えます。そう考えるときっちり先行できて詰まる心配がない枠にいるのがペリファーニアですし、指数も十分です。
ライトクオンタムを高く評価しなかった理由としては内枠では包まれる心配の方が高いと思ったからです。モズメイメイがいるのですぐに内側を絞められてしまうと思いますから逃げる事は難しいでしょうし、内側で溜めていると周辺の先行馬に囲まれてしまう心配があるのでリバティアイランドを除く紐馬候補の中で人気になっている馬では一番不発リスクがある馬だと思いました。
ドゥアイズは先行出来ればベターですし、そこからタフに伸びる脚を持っていますが先行出来なかったとしても阪神JFで差して伸びる脚も見せていました。先行出来なかった時には厳しいかもしれませんが、進路が取れればもう一度伸びてくるチャンスはある馬です。(新馬指数は低いタイプですが使われつつ力を付けてきたタイプ)
ハーパーはペリファーニアなどに比べると少し位置取りが悪くなるかもしれませんが後ろ過ぎない位置で運べるのと、ハーパーの外側の枠には隣のモズメイメイ以外はしばらく先行馬がいないのでスタート直後に囲まれてしまう心配が軽減されると予想されます。モズメイメイが外から先に行ってさえくれれば、それを追いかけるように追走する事も可能で内側の馬たちがゴチャゴチャしたとしてもその外を回していけそうなので一応上位候補としました。
続いてコナコーストです。
コナコーストを一晩で花丸急浮上した理由
これまでの位置取りを考えてもそれほど先行できる馬という感じがない馬なので前日時点では少し評価を下げていました。
重賞検討会を更新したあとも、当然ながら頭の中では寝ながらも展開のシュミレーションを続けています。
そこで思ったのはコナコーストはGCタイプで特徴的な馬です。動画(コナコーストのすべて)でも解説しましたが仕掛けてから加速に時間がかかるタイプです。なので土曜の段階では仕掛け遅れになるのではないかと懸念してました。
しかし、逆に考えました。
ずっとこの馬は鮫島くんが騎乗しています。2回2着が続いていますが騎乗している本人が一番この馬の加速の遅さを感じているはずです。もし自分だったら(乗馬しかしたことありませんが笑)どうするかを考えました。
強い馬が一頭いて、それに少しでも勝つチャンスを広げるとしたら早めに動いて早めにスパートするという選択をします。この馬の特徴を分かっている騎手だからこそ早めの競馬をするだろうと考えました。先行するかどうかというよりも、スパートを早めにして4コーナーでは逃げ馬に並びかけるくらい思い切ったレースをしても加速の遅い馬なのでそこから伸びていきます。
※加速は遅いがスピードに乗るといい脚を使える馬(GCタイプ)というのを理解したうえで予想できるのもhide指数の特徴です。これを知らないと、そもそもこの考えに及びません。
また、枠順的に見ても両サイドに先行馬がいませんのでスタートしてからすぐ包まれるようなこともありません。そうなれば仮にスタートダッシュが早くなかったとしても包まれることなくポジションを取る事ができるので理想的な早めのスパートに持ち込めて、その形が馬の力を引き出すにはベストな仕掛けになるだろうと考えました。
よって、当日に花丸急浮上としたのがコナコーストでした。
思惑通り、前半から先行してくれたコナコースト。思い切りのよい仕掛けで先に抜け出しを図りましたが勝った馬が一枚上でした。ただ、この読みはなかなか良い解説ができたと思いますし、取り上げた相手候補の4頭はすべて掲示板に乗ってくれたことも勉強回顧としては良いアプローチをお届けできたと思います。
3着になったペリファーニアはLINEの穴馬一選で取り上げました。穴馬というような人気でもありませんでしたが、朝の時点で6人気だったので上位も狙える馬と評価していたので取り上げました。
基本的に勉強回顧の重賞検討会では買い方や買い目は推奨しません。人それぞれ軍資金も違えば、使う券種も違うので買い方を押し付けるようなことはしません。時には「自分ならこういう券種でこう買う」というようなことは言いますが最後は自分の好きなように買う事が競馬の醍醐味だと思います。
ただ、このレースのようにどんな券種を選ぼうと当たる時は当たりますし、そんな券種を選んでも展開が想像と真逆になればダメな時もあります。
大切なのはここまでのアプローチの手段を学ぶことです。
そうすることによって的外れな狙い方が減りますし、今回のコナコーストのように騎手の乗り替わりがない事と枠順をヒントに花丸急浮上するような馬も出てきます。
その根本にはhide指数でどういう指数がついているか(どんな脚の使い方をする馬か)というのがあってこそ、コナコーストも選ぶ事ができますし、あとは前半部分でも触れたように新馬・未勝利の指数での比較というのも3歳前半では特に大きな比重となります。
hide指数を上手に活用して、よかったら勉強回顧でhide指数を使ったアプローチ方法も学習してもらうと予想力のアップも早くなると思います。ブログでこのように書いている記事を読んで頂くだけでも十分に次週の使い方のヒントになると思いますが、それが毎週何個もコンスタントに解説しているのが勉強回顧なので加速度的に実力がついてくるのは想像する通りです。
この勢いで皐月賞はもちろん、まだまだ続く春のG1戦線も楽しみながら多く当てていきましょう!
<追伸>古馬の条件戦は新馬未勝利指数などを考えなくていいのでよりシンプルにhide指数で予想ができるので初心者ユーザーは2勝クラスや3勝クラスの予想から始めると比較がしやすいのでオススメです。
hide指数を使って買えそうなレースを買いづらいレースの選別や調教評価の使い方、またイチオシ馬一覧に取り上げられてるかどうかをどのように考えるかなど週末の研究材料にしてもらえると嬉しいです。
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