
重賞検討会の見方と今回のスプリングS
今回はスプリングステークスを題材に、hide指数を使ったレースの見え方と展開分析の考え方を解説していきます。hide指数の重賞検討会では、3歳限定重賞のようにまだキャリアが浅い世代戦の場合、基本的に出走馬すべてを新馬戦から確認し、それぞれのレース内容を整理しています。
単純な戦績だけではなく、どのような位置取りだったのか、どんな形で脚を使ったのか、どこに特徴があるのかといった部分まで見ていくことで、それぞれの馬の「使える脚のタイプ」や「適性」を整理していきます。
その上で、hide指数・枠順・展開のバランスを見ながら、どの馬にチャンスがあるのかを比較していく形でレースを読み解いていきます。
今回のスプリングステークスは、出馬表を見た時点でまず一つ特徴がありました。
それは馬柱の背景色に赤や青が多いという点です。
hide指数新聞では、
赤=逃げ
青=先行
緑=中段
白=後方
というように脚質の傾向が背景色で整理されています。
今回のメンバーを見ると赤と青が非常に多く、つまり前で運ぶタイプの馬が多い組み合わせでした。
さらにもう一つ重要だったのが枠順です。
能力面で注目されていた馬、例えば
クレパスキュラー
ミスターライト
サウンドムーブ
アウダーシア
といった馬たちが、まとめて外枠に入る形になりました。
中山1800mというコースは4コーナーを回るコースで、外枠から外を回し続ける形になるとロスが大きくなりやすい条件です。
しかも今回は前に行く馬が多く、序盤のポジション争いも激しくなりやすい構成でした。
つまりレース全体としては
前が速くなる可能性
外枠勢はロスが増える可能性
この2つの要素が重なっていました。
本来であれば能力面では外枠の有力馬を中心に考えたいところでしたが、今回の枠順と展開を踏まえると外回しの質の高い馬が揃って苦しい形になる可能性も見えてきます。
そこで軸候補として浮上してきたのがアスクエジンバラでした。
この馬はGCタイプでトップスピードに乗るまで時間がかかるものの、一度スピードに乗れば持続的に脚を使えるタイプです。
内枠という点は包まれるリスクもありますが、逆に言えば無駄に外を回さず立ち回れる可能性もあります。
今回のように外枠の有力馬がロスの多い競馬になる可能性があるレースでは、ロスなく運べる内枠の持続型という点はむしろプラス材料になります。
また、タフな展開になった場合にもGCタイプは対応しやすい特徴があります。
そういった指数タイプ、枠順、展開のバランスを踏まえて、このレースではアスクエジンバラを中心に考える形になりました。
—
1枠1番 ロードレイジング
ロードレイジングは地方からの参加なので、どこまでやれるかは正直まだ判断が難しいところです。地方でのレース映像なども確認できていない状況なので、現時点では能力比較として評価する材料が少なく、レース内容からの判断はできません。中央の重賞という舞台でどこまでやれるかという未知数の存在になります。
—
1枠2番 アスクエジンバラ
デビューは阪神のマイル戦。6月の早い時期のデビューになりましたが、頭数は少なく7頭立てのレースで真ん中からの枠。スタートも比較的スムーズで余裕のある道中でしたが、終盤逃げ馬を追いかけて動いていくと少し加速の遅さが出てモタモタした感じになり、最終的にはトップスピードの差が響いて4着という結果になりました。
2戦目も少頭数5頭立てのレースで小倉芝1800m。ここでもスタートはスムーズでしたのでスムーズな先行策を取れています。外の馬を行かせて2番手追走から少しずつスピードを上げていく形で余裕のあるレース運びでした。やはり加速までは少し時間がかかるタイプですが、非常に力強くスピードを上げていくと最後はかなり流す余裕も見せて抜け出す強い競馬を見せ、ここで未勝利を勝ち上がっています。
続いて札幌に移動してのコスモス賞。少頭数のレースでしたが外をじんわり進出しながら外回しで先行する競馬。早めに先頭に立つ形になりロングスパートのようなレースになりましたが、このロングスパートが加速力の遅さをカバーする形になりました。じわじわ脚を伸ばして後続の追走を全く気にしないだけのスピードを見せて押し切り勝ちになっています。
続くサウジアラビアロイヤルカップでは東京のマイル戦。ここでもスタートはスムーズで先行策でしたが、少し抑える形になり先団馬群の中で包まれる動きづらい競馬になりました。こうなると加速力の遅いこの馬には厳しく、トップスピードに上がっていく他馬に対してうまく加速しきれませんでした。それでも最後は一応伸び脚は見せて7着。消化不良のレースになっています。
続く京都2歳ステークスでは内枠からスタートも比較的スムーズ。中団待機から内側馬群を徐々に進出。直線では進路を求めて一気に外に持ち出すと、馬群中央の狭いところを2頭の間を割るようにして脚を伸ばしていきました。うまく外に出して加速できたことで2着という結果。サウジアラビアロイヤルカップの消化不良を挽回する内容でした。
6戦目はホープフルステークス。外枠からでしたがスタートは安定していて先団外目を追走しながら徐々に加速。こういった徐々に加速するレースはこの馬に向いています。直線では一旦先頭に立つ場面もありましたが、最後は切れ味の差で差されました。それでもしっかりとした伸び脚は発揮しています。加速力の遅さをどうカバーするかがポイントです。
—
2枠3番 タイキルッジェーロ
デビューは1月の京都芝1800mでした。前半から軽く流して一度は先頭に立つような感じになりましたが、外の馬を行かせて2番手で我慢する先行策となりました。逃げ馬を見据えた無理のない立ち回りができてレース運びとしてはかなり向いた内容になりました。ポジションを生かしながら逃げ馬を標的としてきっちり抜け出すレース。最後は2着馬に詰め寄られましたがギリギリ凌いでの押し切り勝ちです。全体としてレース運びは向いた部分もあると思いますが先行力は十分見せています。
2戦目は中山で行われた若竹賞。内枠からでしたがある程度スムーズに先行して内ためのレースとなりました。ただ途中で馬群の中で窮屈になったのかズルズル後退する形になり馬群から置かれてしまう形になりました。直線ではかなり離されたところから外に出して追い込み、そこからかなり巻き返しています。道中のロスを考えるとかなり巻き返した内容で、どこまで能力を発揮できるのかまだ測りきれない部分があります。激走もあるかもしれませんが少し読みにくい存在です。
—
2枠4番 ラストスマイル
デビューは新潟ダート1800m。スタートもいまいちで後方からの競馬になり流れにも乗り切れず外回しで強引に動いて後半失速してしまいました。ただ最初はまだ仕上がり途中のような雰囲気でレースで負荷をかける目的の出走にも見えました。
2戦目は中山芝1800m。スタートも悪くなく先行して内側で経済コースを立ち回る競馬ができました。脚を溜めながらロスなく運び直線では狭くなりながらも馬群を割ってタフな伸び脚を見せています。初戦とは全く違う内容でした。
3戦目は東京芝1800mで未勝利勝ち。内枠から促して先頭に立つ逃げでゆるい流れに持ち込み追い出しも我慢。溜めてポジションを生かす競馬でした。追ってからは一瞬の脚という感じで長く脚を使うタイプではないですがレース運びは良かったです。
続く東京スポーツ杯では内枠から先行して内で脚を溜めながら追走。直線でも内から差し伸びていますがやはり一瞬の脚という感じで目立つほどではなく5着でした。
続くセントポーリア賞では外枠からでしたが前半から上がっていき2番手追走。前に馬を置いたことが良かったのか溜めが効き追い出しにも余裕を持てました。最後は詰め寄られましたが先に動いた分で凌ぎ切り2勝目。使い方が難しいタイプですが溜めれば中山の方が向く可能性があります。
—
3枠5番 フレイムスター
デビューは11月の京都芝1600m内回りコースでしたが、内枠から後方の競馬になってしまい、後方馬群の外を追走する形になりました。結構離れた位置からのレースになってしまいましたが、4コーナーあたりではかなり外々に持ち出しながらロスのある運びもしていて、後半特に目立った伸び脚を使えたというわけでもありませんでした。その結果12着という内容になっています。
続く2戦目は阪神芝2000mのレースになります。スタートはあまり速くなかったものの外枠からじんわり動いていく形で、内の先行馬を見ながら外回しの3番手追走。終始外々を回して追い続けながらの運びになりましたが、外を回した分もあって後半は伸び脚を欠いてしまいました。特に見せ場があるわけでもなく物足りない内容のレースになっています。
3戦目は阪神芝1600m。このレースで初めてブリンカーを着用しました。外目の枠でしたが、ブリンカー着用を意識してか一気に気合をつけて先頭に立っていきました。先頭に立ってから一旦息を入れるタイミングがあったので、結果的に楽に逃げる形から後半までじわじわ脚を伸ばしてポジションを生かした粘り込みを見せました。ブリンカー効果と積極的な運びが大きかったと思います。このレースで未勝利勝ちとなっています。
続いてシンザン記念に出走。スタート直後はそんなに速くなかったものの、内側馬群の中を結構押し付けて動くような形で包まれる前に先頭に立つ形になりました。ただ前半からかなり無駄に脚を使ってしまったので後半は全く伸びきれないままの結果になりました。
5戦目は東京芝1800mのセントポーリア賞。内から軽く促すと先頭に立つ楽逃げの形になりました。追い出しにも余裕を持つことができましたが後半伸びていく脚が足らず、力不足を感じる内容でした。
—
3枠6番 ガリレア
デビューは7月の新潟芝1600m。スタートも結構スムーズでスピードを上げていく2番手追走という形でレース運びとしてはとてもスムーズでした。余裕のある運びではあったものの、後半ピリッとした伸び脚を使えない結果になりました。
2戦目も新潟のマイル戦。内枠からでしたが非常にスタートが速く、ここは逃げる競馬になりました。他の馬も特に競りかけてくることがなく楽な逃げができましたが、直線では一度かわされてしまいます。それでもそこからもう一度伸び返す脚を見せて勝利しています。最後まできっちり伸び脚を使えた点は評価できますが、全体としては展開が向いた面もあったと思います。
3戦目は重賞挑戦でサウジアラビアロイヤルカップ。ここではスムーズな先行策で終始内で脚を溜める無駄のない競馬でした。ただ直線では前が壁になって追い出しを待たされる形になりました。結果的にそれが溜めになり、進路を取れてからしっかり差し込む脚を見せています。内溜めと進路が開かなかったことが結果的に溜めにつながった面は考慮する必要があります。
続くデイリー杯2歳ステークス。内枠から少頭数でしたが、スタート直後の先行力は相変わらず良く、逃げる馬を見据えた無駄のない競馬でした。ただ逃げ馬を追いかける形で早めに動くと後半は全く伸びなくなってしまいました。サウジアラビアロイヤルカップで溜めが生きたことがここで裏付けられたような形です。
続いて共同通信杯。内枠から好スタートを決めて逃げる競馬になりました。比較的楽な逃げで脚を溜めながらの競馬でしたが、4コーナー付近から促し気味になってしまい溜めを生かすところまでいきませんでした。最後は伸びきれないレースになっています。重賞で2着の経験はありますが、能力的には少し物足りない印象で、溜める競馬ができるかどうかがポイントです。
—
4枠7番 ジーネキング
デビューは6月の福島芝1800m。13頭立ての大外枠でしたが内の様子を見ながら後位で運ぶ形になりました。外から早めに前に並びかける積極的な動きができた点は評価できます。直線入口では一旦先頭に立つぐらいのレース運びでしたが、そこからの持続力が少し足らず、ジリジリとしか伸びない印象で3着でした。
2戦目は新潟芝1800m。6頭立ての外枠でフライング気味のスタートから後ダッシュ。内の様子を見ながらじんわり前に並びかけ途中から先頭に立ちました。息を入れながらの楽な運びでしたが、直線では外から並びかけられ最後は勝ち馬の脚が一枚上でした。それでも粘り込んでいます。この時の勝ち馬ゾロアストロはその後サウジアラビアロイヤルカップ3着、東京スポーツ杯3着、きさらぎ賞1着と活躍しているので、相手関係を考えれば評価できます。
3戦目は新潟芝1800m。好スタートから先頭に立ち、ゆるい流れに落として楽に運びました。追い出しも我慢してから仕掛けて一旦抜け出し、そのまま押し切り勝ち。ただ長く脚を使えるタイプではありません。
続く札幌2歳ステークス。内枠から枠の利を生かして逃げる形になりました。標的にされながらも息を入れながらの楽逃げで直線の短さも味方して2着。枠順と展開が向いた部分もありますが先行力は評価できます。
続くホープフルステークスでは外枠からでも先行力を見せて好位追走。ただ逃げる時と違ってスムーズさを欠き、直線では窮屈になる場面もあり12着でした。
その後の京成杯では再び先行して逃げる形。ただ4コーナー手前で外から早めに被されてしまい苦しい逃げになりました。楽逃げができるかどうかがポイントになります。
—
4枠8番 マイネルシンベリン
デビューは7月の札幌芝1800m。6頭立ての少頭数のレースになりましたが、外から促して先行していきます。内の馬を行かせてそれを見据えながら運んでいく楽な運びができました。最後まで一度離されながらもじわじわ伸び続ける持続脚を発揮していますが、外から伸びてきた勝ち馬の脚が1枚上という結果になりました。
2戦目は札幌芝1800m、7頭立てのレースでした。ここでも前半促して好位追走の形が取れています。デビュー戦と前半は同じような形になりましたが、今回は少し早めに仕掛けて先に先頭に立つ積極的なロングスパートがいい形で最後まで脚を伸ばし、突き放していく勝利となりました。思い切った競馬でタフな持続脚を見せた内容です。ただここまで少頭数のレースでの先行策なので、頭数が増えた時にどこまで先行できるかが課題として残ります。
3戦目は東京で行われたアイビーステークス。7頭立ての外枠でしたが、少頭数だったこともあり内の様子を見ながらじんわりスピードを上げていくと、道中は2番手以下に5、6馬身差をつけながらの楽逃げに持ち込むことができました。直線に入ってからもリードは保っていましたが、追い出してからの脚という点では上位馬の切れ味が1枚2枚上で、トップスピードの部分では少し物足りなさが出てしまいました。東京のようなトップスピード勝負よりも中山のようなコースの方が向くと思います。
続いてひいらぎ賞への出走。中山マイルで外枠11番からになりました。前半からかなりロスの多い立ち回りになり、位置取りも悪くなってしまいました。終始外目を回す競馬で思い切りの良さも見られず、ただ外を回ってきただけのような形で8着という結果です。
続いて若竹賞では中山芝1800m。スタートは珍しくあまり速くなく、少し狭くなって後方からの競馬になってしまいました。ただそこから外から一気にまくって動く積極的な競馬を見せて、4コーナーでは先頭を射程圏に入れるところまで押し上げました。かなりロスの多い競馬をしながらも最後まで脚を伸ばしていて、札幌の未勝利戦の時のような早め早めに動いて持続力を生かす競馬が合っていると感じます。前半からポジション良く運べればもっとやれてもおかしくないと思います。
—
5枠9番 マカナアネラ
デビューは9月の阪神芝1600mでした。スタートはそんなに悪くありませんでしたが、前半の位置取りはあまり良くなく、馬群の中を少しずつ促しながらの中団待機という形になりました。馬群の中で脚を溜めながら進路を探して差し込む競馬でしたが、この時はあまり反応が良くなく加速力も速くありませんでした。ただ後半まで長く持続脚を発揮して最後は3着まで上がっています。
2戦目は東京芝1600m。10頭立ての外枠でしたが外から包まれない形で先行していく外回しの先行策。直線では楽な手応えで追い出しにも余裕がありましたが、追ってからの反応がいまいちで上位馬の切れ味が1枚上でした。
3戦目は京都ダート1400m。スタートはあまり速くなく後方からの競馬。外から少しずつ押し上げながら持続脚を使っています。ダートへの対応力は見せましたが位置取りが悪くなりました。
4戦目は芝に戻して中京芝1400m。内枠でしたがスタート直後はあまりポジションを取れず、馬群の中でもまれる形になりました。進路も取りづらく全体的にちぐはぐなレースで7着です。
5戦目は京都芝1600m。フルゲートで内枠でしたがスタートはやはり速くなく後方内待機の形。内側を経済コースで徐々に進出しましたが馬群の渋滞に巻き込まれ、進路を探しながらの内差しでした。反応もあまり良くなく詰まり気味で9着でした。
6戦目の小倉芝2000m未勝利戦で初勝利。内枠1番枠を生かして経済コースから逃げる形になりました。外から並びかけられる場面もありましたが慌てず溜めを作り、しっかり追い出しを我慢して最後まで粘りました。内枠を生かした積極的な競馬ができた点は成長ですが、重賞レベルでは前半の追走で位置取りが悪くなる可能性があります。
—
5枠10番 サノノグレーター
6月8日にデビュー予定でしたが取り消しとなり、6月22日の東京マイル戦でのデビューになりました。スタート直後は行きっぷりがあまり良くなく後方からの競馬になりました。後方馬群から直線で外へ持ち出していく形になりましたが、外へ出すまでに少し無駄な動きがありました。それでも徐々に加速してトップスピードを長く使うGCタイプの動きで差し切り勝ち。ポジションを考えるとよく差し切った内容でした。
2戦目は新潟2歳ステークス。スタートはあまり速くなく追走に少し戸惑う形で後方からの競馬。外から脚を伸ばしましたが位置取りの悪さもあり6着でした。
3戦目は中山芝2000mの葉牡丹賞。スタートの行きっぷりは多少改善されていましたが先行力があるタイプではないので外から脚を溜めながら徐々に加速していく競馬。最後までトップスピードを持続して3馬身差で勝利。非常に強い内容でした。
4戦目は共同通信杯。内枠で前半促して好位につけようとしましたが外の馬にかわされて後方に下がってしまいました。後方馬群から外へ出すのにも手間取り、トップスピードに乗り切れず上位とは差が出ました。動きやすい枠で徐々に加速する形が理想です。
—
6枠11番 テルヒコウ
デビューは10月の京都芝1800m。周りの様子を見ながら無理のない逃げでゆるい流れに落としました。4コーナー手前から徐々にスピードを上げていく形で最後まで脚を保っています。前半が落ち着いた流れだったこともありますが、仕掛けてからしっかり反応して脚を伸ばせている点は評価できます。
2戦目は東京スポーツ杯2歳ステークス。内枠から促して楽に先頭に立つ逃げ。外から並走される場面もありましたが慌てず脚を溜めて直線へ。ゆるい流れから徐々に加速する競馬に対応していました。最終的には上位の切れ味が上でしたが、強い相手の中で粘った4着は評価できます。
逃げない競馬でも脚を使える可能性はありますし、好位で溜める競馬でも脚を伸ばせるタイプだと思います。
—
6枠12番 クレパスキュラー
新馬戦は札幌芝1800m。前半からスムーズに流れに乗りましたが外へ行きたがる雰囲気も見せていました。早めに外から先頭に立つ形になり、結果的にそれが良い形になりました。小回りコースで早めのスパートから最後まで脚を伸ばして突き放す内容で新馬戦としては非常に良い内容でした。
2戦目はひいらぎ賞。内枠からスタートもスムーズでしたが外の馬が速かったので内で溜める形になりました。内ラチ沿いを生かして無理なく進出し、楽な手応えのままポジションを押し上げることができました。直線ではすぐ外に進路を取れて追い出しにも余裕がありました。仕掛けてからの反応も非常に良く、強い勝ち方でした。
初戦で見せた他馬を気にする面もこのレースでは見せず、馬群の中で溜める競馬ができた点は大きな収穫です。能力の高さは十分感じられます。
—
7枠13番 ミスターライト
新馬戦は東京芝2000m。15頭立ての大外枠ということで前半からロスの多い立ち回りになってしまいました。終始外目を回しながらロスの多い追走になりましたが、手応えは結構楽なまま直線に向いています。追い出しも余裕を見せていく形になりましたが、先に抜け出しを図る形になりました。結果的に内で脚を溜めて少し詰まって追い出しが遅くなった馬が再度内から伸びてきて差し返されてしまう結果になりました。ただ外を回しながら自分から勝ちにいく競馬をしての2着というのは内容としては非常に良かったと思います。
続く2戦目は中山芝1800m。16頭立ての14番枠とかなり外からの競馬で枠順には恵まれないところはありましたが、外枠から軽く流して先行策。前半から外を回す形にはなりましたが、新馬戦の時よりはいいポジションで流れに乗ることができました。直線に入った頃には先頭に並びかけるぐらいの余裕のある手応えで並びかけていく形になり、追ってから非常にタフな持続脚を最後まで使えています。
トップスピードという点を考えると東京コースで速い上がりを求められる競馬よりも、中山コースでタフさを生かすようなレースの方が向いていそうです。あとは先行力を生かして早めに抜け出す形が取れるかどうかがポイントになると思います。
—
7枠14番 アクロフェイズ
デビューは京都ダート1800m。スタートがあまり良くなく後方から外を回す競馬になってしまい、ロスの多い立ち回りになりました。
2戦目で初めて芝を使うことになり中京芝2000m。比較的スタートはスムーズで先団馬群の外をリズミカルに追走できました。非常に余裕のある立ち回りができてレース運びとしても良かったと思います。追い出してから一歩ずつ伸びるタフな脚を発揮し、最後は2着馬を突き放す余裕も見せました。持続力のある伸び脚を見せています。
3戦目は若駒ステークス、京都芝2000m。13頭立ての大外枠になりました。スタートは悪くありませんでしたが少し怪しい出方で紙一重で出遅れる可能性もあるようなゲートでした。外枠だったので包まれることなく外を回す競馬になりましたが、その分ロスはありました。ただ包まれない形で徐々に進出していくことができ、楽な手応えで動いていくことができました。直線でも余裕を持った運びから追い出して長く脚を伸ばしています。
非常にタフな持続力を見せていますが、勝ち馬のトップスピードが一枚上でした。この馬としては切れる脚というより長く脚を使うタイプで、その持続脚が魅力の走りを見せています。
—
8枠15番 アウダーシア
新馬戦は6月8日の東京芝1800m。外枠からの競馬でスタートがあまり速くなく後方からのレースになってしまいました。このコースで後方からの競馬はかなり厳しい条件でしたが、直線だけの外差しで一気に伸びて2着まで上がってきた脚は非常に良い反応の脚を初戦から見せました。
2戦目は11月30日の東京芝1600m。ここでもスタートはあまり速くなく後方からの競馬になりました。かなり外を回すロスの多い競馬になりましたが楽な手応えのまま進出していくことができました。直線では比較的余裕を持った仕掛けでしたが、休み明けの分もあってか追い出してからの反応が少し遅く、勝ち馬の伸び脚が一枚上という結果になりました。それでも最後もう一度伸び返す脚を使えていて能力の高さを見せています。
3戦目は2月1日の東京芝1800m。内枠でしたがスタートはやはり少し課題がありました。内枠から口を割りながら行きたがる素振りを見せて前半から少し消耗する形になりましたが、中盤以降は内で溜めが利いてリズムを取り戻すことができました。前が壁になる場面もありましたが進路が取れてからの反応は良く、最後まで良い脚を使えています。
課題としてはスタートにまだ少し難しさがある点と、これまで左回りしか経験していない点です。東京コースを意識して使ってきた印象もあるので、右回りに変わる点とスタートの課題がポイントになります。ただ能力の高さは感じる存在です。
—
8枠16番 サウンドムーブ
デビューは11月の京都芝1800m外回り。スタートはあまり速くなくもっさりした感じで、出遅れではありませんが後方からのレースになりました。後方馬群の内で脚を溜める形になりましたが、隊列が詰まってきたことで経済コースで溜める形ができ、自然とポジションが上がっていきました。ただ後半は前がなかなか止まらずポジションの悪さが響いて4着という結果です。それでも最後まで脚は使えています。
2戦目は同じ京都芝1800m。スタートは初戦より改善されて行きっぷりも良くなりました。先団馬群で脚を溜めながら先行馬の外に出して楽な手応えで運べています。直線では馬場の良い中央を通しながら最後まで一歩ずつ脚を伸ばして抜け出しました。通した馬場も良かったですがタフな持続脚をしっかり見せています。
3戦目はシンザン記念。京都芝1600mで外枠からの競馬でした。スタートは非常に良く前に付けましたが外枠の分だけポジションを悪くしてしまい中団からの競馬になりました。直線では馬群の中を割る形で差し込んで長く脚を使っています。枠順の不利が大きかった内容でしたが持続脚は高く評価できます。
スタート直後の行きっぷりは悪くないので前で運ぶ競馬ができれば4コーナーを回るコースにも対応できると思います。あとは輸送がどう影響するかです。

レース結果と展開のポイント
今回の馬券はアスクエジンバラから印を付けた馬たちへの1頭軸三連複36点という形で組みました。
今回のレースは外回しの人気馬が不発になる可能性もあり、紐荒れが起きてもおかしくない構図でした。
そのため無理に絞るよりも、手広く構えて配当を取りに行く形を選択しています。
結果は
1着 アウダーシア
2着 アスクエジンバラ
3着 アクロフェイズ
4着 サウンドムーブ
5着 サノノグレーター
という決着になりました。
レース全体を見ると、やはり前半のペースは速くなりました。
さらに人気のクレパスキュラーが早め早めに一気に動く競馬をしたことで、流れがさらにピッチアップする形になります。
これによってレースは完全に後半の持続力勝負へと変わり、結果的には差し・追い込み勢が上位を占める形になりました。
上位3頭はいずれも外からしっかり脚を伸ばす形になり、結果として外差しが決まるワン・ツー・スリーという決着です。
配当は
馬連 4,410円
三連複 24,850円
三連単 178,710円
となり、今回の三連複24,850円が的中となりました。
今回のポイントは、
枠順
展開
芝状態
この3つを総合して考えた点です。
外枠の有力馬は能力的には魅力があるものの、立ち回りの難しさがある構図でした。
その中で内枠から運べるアスクエジンバラを軸にしたことで、結果的にうまくレースの流れに乗ることができました。
アスクエジンバラ自身は勝ち切るところまではいきませんでしたが、内枠からうまく外へ持ち出し、しっかりとした伸び脚を使う形で2着を確保しています。
またGCタイプという点も、タフな展開になった今回のレースでは一つのポイントになりました。
hide指数は単純な能力比較だけではなく、
脚質タイプ
展開の噛み合い
枠順の影響
こういった部分を整理することでレースの見え方が大きく変わります。
今回のように「能力上位馬が外枠に集まる」というケースでは、単純に強い馬から買うだけではなかなか取りづらいレースになります。
そういったレースほど、指数と展開を組み合わせた見方が活きてきます。
重賞検討会では、今回のように出走馬を一頭ずつ新馬戦から確認しながら、レースの見え方を整理していきます。
単なる予想というよりも、hide指数の使い方を実際のレースでどう考えるのかという部分を一緒に見ていく内容になっています。
レースの見え方が変わると、馬券の組み立て方も自然と変わってきます。
今回のスプリングステークスも、まさにその一つの形になりました。
こういうレースこそ、指数の面白さが出てきますね。重賞検討会では、こうしたレースの見え方を毎回整理しながら解説しています。




コメント