圧倒的に強い馬がいる時の紐予想、考え方と方法

競馬コラム
スポンサーリンク
スポンサーリンク

強い馬がいる時の紐選び

参考レース 20/10/4 中山12R

圧倒的に強い馬がいる時の紐馬選びのポイントを今回は解説していきます。

 圧倒的に強い馬、もしくは強い競馬をするのではないかという予想をした際の紐馬選びとしてはどういう馬を選んだら良いか悩んだ事もあるのではないでしょうか? そういう馬は圧倒的に人気を集めているケースがあるので馬券的にも回収が取りづらいケースが出てきます。
 しかし、そういう強い馬がいる時には案外穴馬を引き連れてくる事があるのでそこに注目して下さい。

中山12R hide指数競馬新聞出馬表

 こちらがその指数入り新聞です。

 注目してもらいたいのは1番ダンシングプリンスの前走指数です。106というとても高い指数を出しています。


 実はこの106にはかなり意味があります。


 なぜなら下のクラスで出した指数にも関わらずこれだけ高い指数を出しているのです。通常下のクラスで出した指数は少し低めに出てしまいます。なぜなら、相手関係が薄くなりますからそんなに指数を引き上げてくれません。相手が強くなることで指数を引き上げてくるからです。5番テーオーターゲットの前走指数を見てもらうと95です。これも下のクラスで出した指数としては決して低いものではありませんがダンシングプリンスと比較してもその差は圧倒しているのが割ります。

 それだけこのダンシングプリンスの前走内容がズバ抜けていたことを示しているのでここは人気でも狙い目になってきます。


 さらに三浦皇成騎手について執筆したコラムはご覧頂けてますでしょうか?まだの方は是非こちらからご確認下さい。圧倒的な人気の馬を勝たせる信頼性のある騎手なのでそういう点でもここは信頼度として期待が持てます。その代わり圧倒的な人気なので馬券的には回収面でも難しさが出てくるのは自然です。

 そこで今回の課題でもある相手探しです。

強い馬が強い競馬をした時は”差し・追い込み馬”

 圧倒的に強い馬が後続を突き放すくらい強い競馬をしたときには2着争いは混戦になりやすいので伸び脚勝負になって差し追い込み馬が浮上してきます。

 特に今回のように逃げ馬の場合はドンドン引き離していくことも考えられるのでそういう展開になりやすいという事もあります。

 つまり、こういう時には後半に伸び脚を使える印を持っている馬などが差し脚がある馬が位置取りが悪くても伸びてくるケースが考えられます。

 また、そういう展開になるので2着争いは混戦になりやすく紐荒れすることが出てきます。なぜなら、強い逃げ馬を早めに追いかけて動こうとした先行馬がバテてしまって後半伸びきれなくなりますが好位で位置取りを生かしながらジリジリある程度粘り込みを見せる事もあります。一方で位置取りが悪いながらも無理に前を追いかけることなく脚を溜めていた馬にとっては能力不足であっても展開が向く事が考えられます。出来るだけ無駄脚を使わずじっと我慢していたことでそういう展開が回ってくるので場合によっては紐が大荒れするようなこともありますからそういう紐荒れを期待するのがポイントです。

レースで確認

 逃げたダンシングプリンスが直線に入ったところで強さを発揮して後続を突き放しにかかります。道中でそれを追いかけていた先行馬たちにとっては息の入れづらい厳しい流れになっているので直線では脚にお釣りがなくなってしまいます。

 そうなると2番手争いというのは上の画像で見てもらっても分かるようにバタバタになりながらも前で粘り込もうとする馬たちと、じっくり脚を溜めていた位置取りの悪い差し馬の伸び脚で団子状態になりやすいです。

 つまり、こうなると何が紐に来てもおかしくないので宝くじ状態になります。結果的に人気の馬が馬券圏内になることもあれば、溜めていた大穴が割り込むケースも出てくるのでこういう時の狙いとしては少し手広く網を張って紐荒れを期待した方が馬券的な面白さに繋がってくるのが想像できると思います。


 2着には印(後半にいい伸び脚を使えるhide指数のマーク)を持ったアポロビビが人気ではありましたがJ1タイプ(長い持続脚を使える馬タイプ)で外から一気に伸びて2着まで上がってきました。

 3着争いは結構混戦で3着から6着までは0.2秒差という中に入っていてゴチャゴチャした結果になりました。結果的に3着は7人気のサンマルペンダントで思ったほど大荒れにはならず3連単8,480円という結果でしたが、4着のメリーメイキングとはハナ差で1→12→7の3連単は344倍というものでした。個人的にはメリーメイキングの方が嬉しい配当だったのでちょっと確定してガッカリな感じにはなってしまいました。



 その時のTwitterがこちら。

紛れに期待なら網を張って天命を待つ

 圧倒的な人気馬であっても仮にメリーメイキングがハナ差なんとか届いていたらそこそこいい配当になりました。むしろ、実際の結果もこれだけの人気馬が勝ったにもかかわらず8480円ついたので御の字と思うべきでしょう。

 大荒れを期待していたのでたいして儲かりませんでしたがトリガミになる事もなく一応プラスにはなったので後半の伸び脚争いが生きた結果というのは良かったです。

 これは東京開催に変わっても同じです。コースの問題よりは展開の問題なのでそういう強い競馬をしそうな馬がいる時は★印を持っている馬など伸び脚のある馬に注目しましょう。

実は神戸新聞杯もそのパターンの1つ

 コントレイルが先に抜け出す強い競馬をしたことで2着争いは伸び脚勝負になりました。出来るだけロスのない立ち回りができた馬や後半しっかりとした伸び脚を使える馬が有利になってきます。

 ヴェルトライゼンデも先ほどのアポロビビと同じ馬タイプはJ1タイプでタフで長い伸び脚を使えるのが特徴です。位置取りは悪かったですが能力も展開も後押しになって後半は強い競馬を見せて2着まで浮上してきました。

 3着に入ったロバートソンキーは位置取り悪かったですが外に出さずに馬群の中を突く差しができて進路も取れてきっちり脚を伸ばしていくことが出来ましたのでここは穴を演出する結果に繋がりました。

 この時の重賞検討会(勉強回顧としての狙いはコントレイルとヴェルトライゼンデのワイドで狙いました。

 勉強回顧のオマケで「今日の3単術」というのをやっているんですがそちらで取り上げたのがこの神戸新聞杯でした。

3単術とは?
過去の競馬コラムでも解説していますが1着固定にして相手を1頭2着3着の裏返しにして紐を流す手法。

主に1着のなる馬が信頼できる場合や、一発突き抜けるケースがある場合に使い手法。かつ、紐を手広く流すことで紐荒れを期待する買い方です。

予想の提供ではなく考え方の提供としてオマケでやっているコーナーなので”流し”部分は各自で好きなように選んでもらいます。

 ということで本線は先ほどのワイドになりましたがここはオマケのボーナスチャンスという事で紐を少し手広く流した結果そこそこいい配当でボーナスになりました。

 371倍でしたがオッズが高配当になったのはたまたまです。ただ、3単術の買い方はこのように網を張って紐荒れを期待しているので先ほどの中山12Rではそこまで大きくあれませんでしたが3着4着が入れ替わっていれば同じくらいの配当にもなっていました。強い馬が強い競馬をすればそれだけ紐争いは団子状態になったりして紛れが生じやすいのが特徴です。

強い馬が前を泳がせた場合は別

ヴィクトリアマイルのアーモンドアイ

 ヴィクトリアマイルではアーモンドアイが追い出しを我慢するような競馬をしました。もちろん強い競馬ではありましたが先行勢を潰すような先に抜け出す競馬をしませんでしたので結果的に最後まで息を入れる事が出来た逃げ馬のトロワゼトワルも4着に粘りましたし馬券圏内に入ったのは先行勢ばかりでした。

 このように強い馬が先に抜け出すような競馬をせず前で運んでいる馬を泳がせた場合には差し馬よりも前残りになりやすいのが特徴です。

 ただ、これは実際にレースになってみないと分からない部分もあります。神戸新聞杯のコントレイルも先に抜け出したからああいう結果になりましたが、もっと進路取りが詰まってしまってギリギリ差し届くくらいだったらまた結果も変わってきたかもしれません。いい形で先に抜け出した事で他の馬も伸び脚勝負になったのでちょっとした展開の違いで連れてくる紐馬というのは変化します。

 そういう意味では強い逃げ馬の場合は大きくリードを取って抜け出す事が多いのでどちらかというとそういう紛れも比較的少なく、印を持っている好指数馬などがしっかり伸びてきてさらに紐には脚を溜めていた馬の割り込みなどが考えられるので穴になる事も出てきます。

 強い馬がいるときの紐選びの考え方として参考にしてもらえれば幸いです。


>>不利やロスを完全手動補正したhide指数競馬新聞
 1レース10円強で使える競馬新聞型の指数。動画でも度々公開されるチェックコメントも閲覧可能。ワンランク上の予想に欠かせないアイテム

>>重賞検討会は勉強回顧にて
 展開解説から投資方法まで予想やアプローチのノウハウを講義。2002年から18年続いているお役立ちコンテンツ。 重賞の展開予想や切り口なども毎週解説中。


hide 勝ち組在籍方法! https://www.hide-s.com/

コメント