GC(ギアチェンジ)タイプ馬の狙い所

競馬コラム
スポンサーリンク

2015年12月に執筆した記事を2021年8月に再筆しました。

スポンサーリンク

GCタイプとは

ギアチェンジ(GC)タイプとは徐々に加速することでトップスピードを長く使える馬

【hide指数競馬新聞】各種マーク(印)わかりやすい解説

GCタイプの長所

・スピードに乗せてしまえばバテ知らずでタフに長くイイ脚を使える

GCタイプの短所

・急激な加速が出来ず、スピードが上がってきたところで詰まったり減速するともう一度最初からギアを上げなくてはならない

GCタイプの狙えるパターン

・包まれない枠が理想

・多少強引にでも前を追いかける形が自然とギアチェンジできる

・消耗戦

・外伸びの馬場状態

危険なGCタイプ

・多頭数の内枠

・極端なスローな展開

主な活用方法


 GCタイプには強い馬が多いですが嵌るか嵌らないかが取捨の大きなポイントとなります。いかにトップスピードまで持って行けるかを考えてあげることが予想をする上でもカギを握ります。

 トップスピードに乗ってしまえば最後まで伸び続ける脚を使えるので消耗戦にも強いですが急激な加速が出来ないので騎手が馬の特徴を把握しているかどうかというのが重要にもなってきます。しかし、テン乗りの場合などもあるのでその辺りを展開を考えることで補ってあげます。どんな騎手が乗っても展開的に自然とギアチェンジできる環境であると馬券としても狙いやすくなります。

 その一例として考えられるのが多少展開的にも流れるようなレースで包まれない外目の枠に入った時です。そうなるとやや縦長の隊列にもなって流れも遅くはならないので外からロスがあっても前を追いかけて動いていけますから自然とギアチェンジできます。

 こんなに外を回して最後バテないの?というようなレースをした時にバテずに伸び続ける馬を目にしたことがあると思いますが、それらの中にGCタイプの馬が多いです。GCタイプじゃない馬がそういう競馬をした時にはバテてしまうことが多いです。

 こういう展開が想像されるときは自然と狙いやすくなります。ただ一言でGCタイプといってもそこに能力は加味されておらずあくまでも馬の特徴なのでそこを指数で補ってあげます。指数の高いGCタイプならば軸にもなり得ますが、指数が低ければ紐の穴馬候補として狙うなど使い分けが出来ますので能力は指数で比較してあげます。

 逆に危険な場合は多頭数で内枠のGCタイプです。内枠ということでロスなく運んでいけそうですが馬群の中で包まれやすくなります。そうするとなかなか追い出せずにギアチェンジしていけないので脚を余してしまいがちです。運よく早い段階で内側に進路があれば内からギアチェンジして行く事も出来ますが可能性としては低くなりますので人気になればなるほど危険度が増すのは察しの通りです。そういう意味でも同じ内枠であってもコースによって見解が変わることがあります。例えば阪神や京都では内回りコースと外回りコースの違いが大きいです。外回りコースの場合は内回りとの合流点で馬群が広がるので自然と内側に進路が取れるケースも出てきます。こういったことも考えに踏まえてあげます。

 また、スローすぎる展開というのも好ましくないケースがあります。スローだと追走が楽になるので好位で余裕をもって追走できる可能性が出てきます。そうすると騎手は出来るだけ追い出しを我慢したくなるので仕掛けが遅くなりますがGCタイプの場合は急激な加速が出来ないので手応えが良いのに追って伸びないというのを目にしたことがあると思いますがまさにそれであることが多いです。急激な加速が出来ないタイプなのでそういう乗り方をすれば伸びなくて当然ですから展開を考えていれば自然と予測することが出来ます。

 さらに応用的なことをいうならばGCタイプに向く騎手と向かない騎手もあります。例えば積極的に前を追いかけて行くような騎手が騎乗をすると力を発揮します。一方、追い出しを我慢したがるタイプの騎手なので強い馬であっても向かないケースがあります。乗り慣れている場合は順応のあるトップジョッキーなので過去の乗り方を見れば分かりますから不安視することもないですがテン乗りの場合にはこういう騎手の特徴と合わせてあげると取捨判断の1つにも繋がります。

難しいようで凄く簡単

 これらのことを把握しておくだけでも実は凄く簡単に活用できます。すでにチェック馬マークは指数出馬表に分類して表記されているので単純にそれを使いこなすことがけを考えればいいですから簡単です。各自でそういう特徴を分類しようと思ったなら仕事をやめてリプレイを長年見ないと簡単に習得はできないと思いますがそのような面倒なことをしなくても使いこなすことだけに集中すればよいのでコツさえつかんでしまえば使いこなすのは凄く簡単です。

 今回はGCタイプの話をしましたが、Sタイプ(瞬発)やJタイプ(持続)にも同じように向き不向きの展開や枠があります。展開によってそれぞれのタイプが上位を独占するということが多々あるのはどういうタイプの馬に向くかという偏りがあるからです。別のタイプの馬がそこに割って入って来れた時はそれを覆すだけの能力(指数)が高い馬や1頭だけ違うレースをしていた(単騎楽逃げなど)というパターンが考えられるだけです。

まずはここから練習

 GCタイプが上位に来やすいパターンとしては、まず最低限他の馬に負けないくらいの指数を持っていることを前提として、

・逃げ馬や先行馬がそこそこ揃っていてスローになりそうではないこと

・中距離以上の一定の距離があること

・動きやすい真ん中よりも外枠に入っていること。

 この条件を満たしているレースを探すことから始めると良い練習になると思います。芝でもダートでも構いません。一気に色々とやろうとするよりはこのように1つ1つパターンを潰していって得意にすることを積み重ねていくことがオススメです。そうすると自然と予想の引き出しが多くなるのでどの引き出しを使うべきかという判断が出来るように繋がってきます。

【狙え!GCタイプ】新潟1800m、新潟2000m、東京1400m


>>不利やロスを完全手動補正したhide指数競馬新聞
 1レース10円強で使える競馬新聞型の指数。動画でも度々公開されるチェックコメントも閲覧可能。ワンランク上の予想に欠かせないアイテム

>>重賞検討会は勉強回顧にて
 展開解説から投資方法まで予想やアプローチのノウハウを講義。2002年から18年続いているお役立ちコンテンツ。 重賞の展開予想や切り口なども毎週解説中

コメント