福島・小倉・函館開催（初週）振り返り
前期のG1シーズンを終えていよいよ夏のローカル開催に突入した先週。春の福島開催は地震の影響もあって中止となったために今年初開催となりました。
そして何よりも驚いたのは小倉競馬場の芝の時計の速さ。驚異的なレコードが連発しています。全国的に梅雨の影響で天候も不安定ですから週末に雨が降る可能性はありますがどこまでこのスピード馬場が持続するか、そしてこれが続くようだと故障する馬が出てくるのではないかという心配もあります。
混戦レースが目立った初週
3場ともに感じたのは混戦なレースが多かった事です。降級制度がなくなって数年になりますが、その影響は大きいと思います。一方で降級制度があったときはオッズ的にかなり手を出しづらいレースが目立ちましたからそういう意味では混戦になることで配当妙味は期待が持てます。当てづらくなる一方で期待値が取れますから方向性だけきっちりと間違わなければ対応はできるのではないでしょうか。
では、混戦レースといってもどのように難しかったのか振り返ってみます。
①位置取り不安定な馬が目立つ
②指数が不安定な馬が目立つ
③配枠がマッチしない
④休み明けが目立つ
⑤似たような指数の馬が多い
⑥前重視の馬場に対して後方脚質の馬の能力が目立つ
⑦狙えそうだと少頭数で配当難
印象としてはこのように感じました。
全部ではありませんが土日を通して3場ともこういうレースが多く感じたので軸選びから狙いづらさを感じました。
✅①位置取り不安定な馬が目立つ
hide指数競馬新聞の場合は馬柱の背景色で見ますが全体的に安定した先行力を持った馬が少なく、何が前で運ぶのか控えるのかハッキリしないレースが目立ちました。結果、思いがけない展開になりやすいので軸選びも困難になります。
✅②指数が不安定な馬が目立つ
hide指数競馬新聞では過去5走の指数が馬柱に掲載されていますが、昇級などがあれば指数が徐々に上がっていくことはあるものの同クラス間を走り続けているような馬なのに指数にかなりバラつきを持った馬が目立ちました。
つまり、どのタイミングで力を発揮してくるか読みづらいタイプの馬が多くいました。中には今回のコースでは高い指数で走るような適正の高い馬もいますのでそういうのを拾えると吉。ただ、全体的に混戦になりやすいので紛れ注意。
✅③配枠がマッチしない
いい先行力といい指数を持っている馬なのに枠が外過ぎたり、逆に位置取りの悪い好指数馬なので出来れば最初から動きやすい外枠がいいのに内枠に入ってしまって捌きづらいなど配枠がマッチしないような馬も目立ちました。枠が逆なら狙ったのに…と思うケースがいくつかありました。
✅④休み明けが目立つ
特定のレースで極端に休み明けの馬ばかりが揃うようなレースもありましたし、有力候補となりそうな馬が休み明けで信頼しづらかったりもしました。他に適した軸馬がいれば紐の一角として狙うこともできますが、全体的に混戦レースが多いのも影響して休み明けの強い馬というのが軸に選ぶべきか悩みになります。
✅⑤似たような指数の馬が多い
こちらは②にも繋がるところではありますが飛びぬけた指数の馬がいないレースも目立ってました。似たような指数の馬が多いということは能力が近いということなのでちょっとした位置取りや展開によって簡単に結果が変わりやすい事を意味します。にも関わらず①位置取り不安定な馬が多いということもあって指数だけではなく展開的にも混戦になりやすいレースが目立ちました。
✅⑥前重視の馬場に対して後方脚質の馬の能力が目立つ
芝状態もダート状態も傾向としては全体的にどの競馬場でも前で運べた馬が有利な土日でした。その割には後方脚質の高指数馬なども多く目立ちました。そういう馬は前崩れの展開や馬場になってくれた方が狙いやすいので馬場状態が前に有利というだけでもかなり条件としては悪くなってしまいます。指数A1で能力の高さを見せていたとしても展開や馬場の条件がマッチしないようならば狙いづらいのでその判断は必要です。
✅⑦狙えそうだと少頭数で配当難
圧倒的に力が抜けていたり、展開的にも向きそうな馬がいるレースに限って8頭立て前後とかなり少頭数のレースも目立ちました。そうなると当てやすいですがオッズ的に狙いづらくなってしまうので当てれるのに買いづらいという現象が起きます。これは降級制度があったときにはよくあることなので買い方や券種選びである程度カバーすることは可能ですが配当妙味はあまり感じません。
手を出しづらいレースは徹底排除、時を待つ
週末の競馬開催を楽しみにしている人が大部分だと思います。そうなればもちろん少しでも多くのレースを楽しみたいと思うのは自然。ただ、毎週毎週同じだけ狙いやすいレースがあるとは限らないですし、先週のように手を出せば出すほど危険な週というのもあれば、入れ食い状態で買えば買うほど当たる日もあります。
大切なのは手を出してはいけないレースはとにかく我慢して排除することです。何週もそういうレースばかりになることはありませんから狙いやすいレースが揃う時を待つだけです。
とはいえ、朝から最終レースまで全く手が出せないわけではありませんから、レース数は限られますがピンポイントで狙っていくことが勝機に繋がります。逆に難しいのにアレコレと手を出して大きく負債を作ってしまうと入れ食い状態の日にどれだけ勝っても負債の返済だけで終わってしまいますのでいかに負ける日を作らないかというのがトータルでは最大のポイントです。
午前のレースから選んだ夏期講習
土曜日のレースでは勉強回顧の夏期講習でhide指数競馬新聞を見ながら展開予想を解説するというのを動画で公開しました。出馬表のどういう部分を見ていて、どうやって予想するか、どういうレースを選択することが好結果に繋がるのかというのをテーマとして解説したのが先週の夏期講習でした。
（※夏期講習では頻繁にこういう展開解説をしていきます）
金曜日の枠順確定後に動画で解説を作ったのですが一通り全レースを見渡したところ上記した①～⑦のような混戦レースばかりが目立ったので午後のレースからのピックアップを断念して午前中のレースばかり3鞍を取り上げて解説しました。
午後のレースは手を出しても当てづらさを感じたこともありましたが、逆に言えば午前中からならば狙えるレースがないことはないというわけです。つまり、一日を通して全く手が出せない日というのは3場開催ならばほぼないので全レースの中から適切なレースだけを選んであげることができればもちろんプラスで終えるチャンスは広がります。ただ、午前中にそれらのレースでプラスになったとしても混戦だと言われている午後のレースで利益を吐き出してしまったのでは意味がありませんのでそこをじっと我慢できるかどうかというのも大切になってきます。結果、取り上げた3鞍に関しては3戦2勝という成績で個人的にはプレッシャーを感じながらもホッとした結果となりました。
レース選びが重要でもあり、レース選びのコツを掴むことが一日トータルで考えるとかなり重要なことが分かります。難しいレースを必死に予想して当てようとしても簡単には当たりませんが、当てやすいレースを見分けることができればまずまず良い確率で当てる事はできると思います。
レース選びは難しく考えない
夏期講習の動画で取り上げた話は会員さんの知的財産にもなるのであまり多くは触れませんが（今週から会員になってもレースは終わっていますが解説した動画はご覧頂けます）、レース選び、軸選び、紐選びは解説の中でもとてもシンプルであることが分かると思います。
全然難しく考えていないことが伝われば一番嬉しいです。
「難しく考えて当てる」というのはカッコイイかもしれませんが、誰もができないと意味がないので手元にhide指数競馬新聞や競馬専門紙を握って同じようにビギナーの方でも考えられることが最も大切です。
そうであるくらい実にシンプルに考えて結論を出しています。もちろん、前日時点なので人気やオッズは全く分からないので当日になって過剰に人気してしまう事もあれば、取り上げた福島3Rのように馬連34倍というそこそこいい配当になるケースもあります。
今週末もレース選びに照準を合わせてください
なかなか2週連続で混戦レースばかりが続くということもないかもしれませんので理想は入れ食い状態で当て放題になるとよいのですが、とにかく今週末も混戦レースを省く作業に特化できるといいと思います。
終末の天候はまだ不順で確定的ではないですから馬場状態は分かりませんが、少なくとも芝はまだまだ良好な状態が続いているので基本的には狙いやすい馬場状態です。晴れてくれれば狙いやすさとしては理想の状態がキープできます。それだけを考えても混戦レースを省くことができれば十分にシンプルな狙いで簡単な的中を導くことは可能な時期です。
福島や小倉は芝が傷んできてからも面白い競馬場ではありますが福島・小倉開催はちょっと短いので外伸びの馬場に変化するまでには残りの２週間では期待できないと思いますから前で運べる馬に有利な条件が揃ったレース選びがコツになってきます。
冒頭の狙いづらい理由①～⑦に該当するレースがあれば即刻排除していくというだけでも選ぶべきレースが限定されます。
今週末もレース選びをカギに3場開催を楽しんでいきましょう。
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