初級編(12)

競馬コラム 初級編
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隊列の短いレース

 前回は隊列の長いレースについて解説しましたので、今回は短い隊列での狙い方などについてです。

 短い隊列=Sタイプ

 という表記だったり表現をしたりしています。

 どういう時に隊列が短くなるかというと、主に似たような位置取りの馬が1つのレースにそろったりするとそういう傾向が出てきます。その中でもよくあるのが逃げ馬や先行馬が全然いないようなレースで、何かが押し出されるように逃げる形になるようなレースです。

 あまり短距離でそういうケースは少ないので中~長距離でよく見かけます。

 そういうレースになると展開というよりは完全に瞬発力勝負になりやすい傾向があります。団子状態からヨーイドンの競馬ですので一気に加速出来てそれを高いレベルで持続できる馬が理想になります。

 また、そういうレースになった場合は距離適正が今回のレースよりも短い馬が活躍する傾向があります。例えば中距離ならマイルや短距離で瞬発力を生かしてきた馬が活躍したりします。

 隊列が短く団子状態になると言う事は最後方でも先頭まで距離が短いので加速力が高ければ一気に先頭まで届くのがポイントです。もちろん、前の方で運んでそこからその脚を使えば後続を寄せ付ける事なく突き抜ける事も出来ます。

 このパターンになると特に馬券的には紛れが出やすい傾向があります。ズバ抜けた瞬発力のある馬がいればどんな位置からでも届いてきますが、逃げる馬などがハッキリしないという事がどの馬がどの位置で競馬をするかが非常に想像しづらいので予想もしづらい事があります。特にいい脚を使える馬が多いレースではちょっとした道中の位置取りの差だけで結果も変わってくるので馬券的に狙うとしたらズバ抜けたキレ味のある馬が限定されるレースです。

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応用編

 レースが動くタイミングも考える必要があります。隊列が短くなると読んだら全てが瞬発力勝負になるかといえばそういう訳でもありません。特に小回りコースだったりすると騎手が意識して早めに仕掛けようとするのでレース自体が3コーナーくらいから動いて結果的に持続力のある馬が活躍するケースも出てきます。

 それはその日の全体的な仕掛けのタイミングを意識してレースを見ておくと傾向としてはみやすいです。

 騎手心理にもなるので難しい部分ではありますが、主に直線の長いコースとかだと騎手もギリギリまで仕掛けを遅らせたいという意識が生まれるので余計に瞬発力勝負になりますが、小回りだと少しでも位置取りを押し上げようと仕掛けが早く動く事があるのでどっちの流れになるかで選ぶ馬も変わってきます。

 そのレースのメンバーの特徴などから動いていきそうが馬や騎手がいればある程度の方向性は見えてきます。特にそういうレースになると包まれずに動いて行ける位置で競馬が出来て持続力のある馬が理想です。内側で脚を溜めている馬はそういう展開になると仕掛け遅れしてトップスピードに乗れないまま終ったりします。

 このようなパターンというのはある程度予想する上で想像することは出来ますが、蓋を開けてみたら全く逆パターンになる事もしばしばあるので、そういう時はもう3コーナーくらいで諦めるしかありません。両方のパターンが考えられる時は無理に手を出さない事も重要。

 また瞬発力勝負になりそうな時は縦目で穴になるケースもあるので瞬発力のある馬をピックアップして縦目の穴を狙ってみるのも面白いです。2010春のG1では比較的そういうケースのレースが多かったのはペースの上がりやすい、仕掛けも早くなりやすいG1としては珍しいです。

初級編
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