フェアリーS(リプレイ日記)

競馬コラム
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リプレイ日記

 フェアリーSのレースリプレイを見ての感想になりますが、特に敗因が気になったのが1人気になっていたアヌラーダプラです。これまでの2戦のレース運びからするともう少し後半にも脚を伸ばしていくことができてもよかったくらいの素質を持っている馬です。

 気になったのは道中でやや力んで走ってるように見えること。折り合ってはいますが少し力が入ってる感じに映ります。これまでは馬が行きたがったら素直に行かせてましたがちょっとそれを制御したような感じに見えます。これで伸びないというのはよく一流のATタイプにいるパターンです。この馬はS1タイプに分類していますが、ワグネリアンとかヴェロックスとかと同じで馬任せにした方がスピードの繋ぎがいいタイプかもしれません。そこで機嫌を損ねた可能性があるのが1点。



 これはあくまでも可能性です。


 あとは前走でかなり脚を使ったのでそれによる消耗。つまり牝馬なので反動が出てしまって後半に伸びが出なかったか。これは推測でしかないので次のレースでどれくらいの反応が見れるかによって方向性が見えてくると思いますがこのまま桜花賞に直行とかされると取捨に悩むことになります。過去の2走のパフォーマンスはかなり高いもので桜花賞に進んでも通用するだけの動きは見せていますから、そこからの上積みという部分で今回のフェアリーSのレースぶりに着目していました。それが不発になったことで疑問点が増えてしまったので直行ではなくトライアルを使ってもらいたい。

 今回の立ち回りやレースぶりという点においては決して変な騎乗をしたわけでもないので、展開やレース運びの問題ではなく、あくまでも個体の問題だと認識しているのでそれが反動なのか気分を損ねたのか、それとも過去2走のデキが良すぎたのか。この辺りが考えられる原因です。


 また他の馬に着目すると2人気だったシャインガーネットは動きやすい枠もよかったですし最善の競馬は出来たと思います。ノビノビと走れるコースの方が向く馬なのでそれを考えると小回りの中山では上々の競馬を見せているので馬券に絡むことは出来ませんでしたが上々の結果だと思います。


 勝ったスマイルカナに関してはこの中山芝1600mを理想的な運びができました。何かに競られることもなく内枠を生かしてしっかりとリードを保ちながら先に抜けだす、このコースでお手本のようなレース運びができた結果です。なのでコースが変わったり枠が変わったり、楽な逃げをさせてもらえなかったりするとガクっと着順を落とす恐れはあります。これで3勝目となりますが条件が変われば不発とは紙一重なので人気になりすぎるようだと注意が必要です。

 残念だったのは注目していたポレンティアが出遅れてしまった事です。レースセンスの高さを新馬戦でも見せていたのでスタートも決めてくれるかと思っていましたが休み明けも堪えたのか半歩ほど遅れてしまいました。それでもこの馬の持っている能力をしっかりと引き出して馬群差しで伸びてきましたので、この馬はスタートさえちゃんと出れたら流れに乗るのも上手いですし最後まで脚を伸ばすことができるので次走以降も要注意。

 2着に入ったチェーンオブラブはこの展開とこの馬場で後方外から一頭だけ違う脚で伸びてきたのは圧巻でした。本来はもう少し前で運ぶ事ができる馬ですが馬群の中で待機して直線で外に出してからの仕掛けということで変則通過を刻みながらの鋭い伸び脚は高く評価。位置取りに課題が残りますが魅力的な伸び脚を使ったのは印象に強く残りました。


 以上がリプレイを見て感じたことになります。


 アヌラーダプラの動きや反応だけが不可解なのでこれは次のレースを見て判断したいと思います。過去2戦の内容からしてもすぐに盛り返してくる可能性はありますから人気を落とすようならば期待値的には買いになってきますがまずはしっかりと見て確認したいです。