【競馬コラム】5/30東京7Rシングシングシングは1着固定で買うべからず!だったのは何故か?

競馬コラム 指数活用法
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2020/5/30東京7R ダート1600m

勝ちきれない人気馬は疑うべし

 このレースは会報でお送りしたレースです。

 会報でお伝えしたかったのは勝ちきれない馬は勝ちきれないだけの理由があるということです。なので土曜の東京7Rで人気になっていたシングシングシングは1着固定や単勝などで狙うのは避けた方が良いという解説をしました。

 普段は勉強回顧で解説することですが現在G1シーズン中ということで主にG1特集を中心にしているのと、5月はhide指数会報の強化月間として在宅競馬応援キャンペーンの一環で会員向けコンテンツとしてお送りしていたこともあるので勉強回顧でお伝えするようなことをお送りしていました。

着順がいいからそろそろ勝てるだろうは安易

 主にお伝えしたかったのはこのことです。「着順がいいからそろそろ勝てるだろう」は安易。これは期待値が分かってない人がやってしまいがちなことなので注意しなくてはならない部分です。注意すれば今からでも遅くはありませんのでご安心下さい。

着順がまとまっているのは勝ちきれない何かがあるから

 今回は1勝クラスのレースですが主に未勝利戦など下級条件で多いことですが2着とか3着が続いている馬が過剰に単勝人気を集めることがあります。このシングシングシングも最終的には単勝1.2倍という人気を集めていました。

 以下がhide指数競馬新聞で表示した状態です。手書きを加えています。

 シングシングシングを見てもらうと過去5走だけでも安定した着順で揃えています。指数としても安定して高いですが赤指数は1度だけしか出ていません。

※赤指数は当該クラスを勝てるレベルの目安

 着順も指数もいいですが勝ちきれない馬というのはそれだけ勝ちきれない理由が必ずあります。未勝利戦で多いのはパンチ力不足の先行馬などはよく大きく崩れないが勝ちきれないということがあります。そういう馬はいつまでたってもなかなか勝ちきれませんが、良い着順が続くとそろそろ勝てるんじゃないかと思われて単勝が売れます。

 よく考えてみてください。

 パンチ力がないから勝ちきれないわけなので着順が良いからそろそろ勝てると考えるのは安易です。勝ちきれないうえに人気になるということは期待値は低いので頭(単勝や1着固定)で買うというのはリスクでしかありません。

そりゃ、いつかは勝てるよ…

 これだけ安定して着順を拾っているということは弱い馬ではないので当然いつかは勝てると思います。それが今回なのか次回なのかは分かりませんが、いつ勝てるか分からないような人気馬の単勝を買うほど危険なことはありません。絶対に勝てないということではないというのはまず理解していただきたいです。

 今回のシングシングシングももしかしたら今回勝てたかもしれないので、それはレースが始まる前は誰も分かりません。結果から「勝ったじゃないか!」と言ってもそれは結果論なので、これくらいの指数で走れていればいつかは勝てると思います。しかし、言いたいことは勝ちきれない馬はそれを繰り返すのでそのリスクを安いオッズで買う必要はないということです。

券種で工夫しよう

 色々な券種がありますので何もこういう馬をわざわざ3連単の1着固定にしたり、馬単で買ったり、単勝で買う必要はありません。多少回収が悪くなったとしてもこの勝ちきれない馬が勝たなくても当たる券種というのを選ぶことは出来ます。

 勝てる馬をわざわざこういう買い方をする必要はありませんが、こうやって勝ちきれない馬ならばこういう選択をしておいた方が回収が悪かったにしても少しでも儲かるならば安易な1着固定をして外すよりはよっぽど賢いことが分かります。

 そもそも、1着固定にした理由というのが着順が良いから…ということであればなおさらです。心のどこかでそろそろ勝てるのでは?という単純かつ安易な予想でしかないならばむしろ「力はあるのに勝ちきれないよなー」と考えて買い方を工夫する方が有効なのは誰でも分かります。

 たまたま今回も勝てなかったのでちょっと解説に説得力が増すのでお話しやすいということもあるんですが(^^ゞ でも、今回勝っても勝てなくても基本的に考え方としては変わりません。

 なので、会報でも馬券圏内に来る可能性は高いがわざわざ1着固定の券種を選ぶ必要はないということをお伝えしました。

 個人的にも今回そろそろ勝ってもいい相手関係と展開だなーというようには感じてるんですけども、やっぱりこれまでの経験やセオリーからは人気になってまで1着固定にするメリットを感じないのでそういう買い方は避けるべきという判断をしました。なので、個人的にも別に必ず負けると思ってるわけではありません。

逆に1着固定で買える時って?

 前走や前々走での敗因が明確だった時は1着固定で狙う価値があると思います。例えば、少し不利や目立つロスがあってスムーズなら勝てていたと思うようなレースがたまたま続いていたような馬です。こういう馬というのは勝ちきれてなくても敗因がハッキリしています。

 今回のシングシングシングは過去数走のチェックコメントを見返してもこの馬なりに力は出し切れていて勝ちきれていないのでそういう馬はどうも信用できないという直感(経験)が働きます。

このレースどう買う?

 シングシングシングはもちろん馬券軸候補としては文句なし。勝ちきれなかったとしても指数的にもこの中では安定していますし位置取り的にも前で運んでいける馬なので軸としての信頼度は上々。

 次に指数的に安定している馬を見てみると⑧ワンダーマンボ。背景色で白が続いているので少し位置取りの悪さを感じますが相手関係を見渡すと全体的に位置取りの悪い馬が多いですから同じような位置から伸び脚勝負になれば指数の差が生きてきやすいので相手としてはこの馬が浮かんできます。

 他に先行馬が多かったりするとこういう馬はかなり位置取りが悪くなって見せ場が作れないまま終わってしまう可能性があるので、今回は先行勢が少ないというのがこの馬を狙うメリットとして挙げられます。

 こういう先行勢の多い少ないという話は展開の考え方の動画(第2話)でお話しているのでご確認下さい。(できれば第1話からご覧ください)

 となれば2頭軸で考えるのが良いのでワイド1点とか、3連複2頭軸流し、3連単2頭軸マルチ、こういったところが券種として考えられます。

 選んだのは3連複2頭軸流し。パッと見て7点買いで最も安いオッズが7倍だったので元返しはあってもトリガミはありませんでしたが、正直オッズとしては物足りないところでした。ただ、これだけシングシングシングが人気を集めてる中での3連複オッズとしては少しでもプラスになるだけでも御の字という感じ。

 結果論ではありますが3連単マルチを選んでおくべきだったなーと反省はしました。しかし、3連単マルチにした場合にシングシングシングが勝つとトリガミなども出てくるので先述した通り勝てないというわけではないので勝たれたとしてもトリガミにならないというならば3連複という選択が妥当かなと思います。それにしても安かったのでこの程度のオッズならば見送ることが多いんですが、会報でお送りした手前もあるので損をしないなら買っておこうかなというくらいの結論でした。

レースはこうなった

 汚い手書きで申し訳ないです。

 スタートで出遅れたわけではないですがやや控え気味の競馬になったシングシングシングは位置取り差が響いての3着という結果になりました。こういうレース運びというのは想定していなかったので結果オーライというような感じではありましたが危険回避のセオリーがたまたま上手く作用したとも言えます。

 単勝1.2倍が見事に飛んでいきましたが勝ちきれない馬というのは何があるか分からないので券種で工夫しておくと外すよりは少ししか儲からなくても儲かったもの勝ちです。

 3連単が437倍だったことを考えると3連単マルチを選択しておくべきだったな…と後悔させられるオッズですね(笑) まぁまぁ、これは結果論です。安い3連複だけでも外すことなく少しでも儲かっただけラッキーだったと思う方が次に繋がります。

 いま平場のレースが全体的に少し絞りづらい傾向が続いています。主に条件戦では関東馬や関西馬が別場に輸送できないというルールがあるのでそういうのが原因の一つだと思います。それでも数少ないながらも信頼できそうな軸馬からちゃんと券種を選んでレースを絞っていけばお小遣いを稼ぐことはhide指数を使って十分に可能です。ただし、見てもらっても分かるように色んなレースに手を出しすぎると沢山当てなくてはならないのでそうなると回収が難しくなってしまいます。沢山当てるのが難しいレースが多いですから少しでも当てやすいレースを厳選して勝ち逃げに持ち込むのが理想です。


 このレースのように指数にメリハリがあって安定した指数を出している馬が限られているときというのは2頭軸流しを選択することも出来るので競馬初心者の方でも当てやすいレースを選びやすいと思います。

 逆に少し知恵をつけて競馬熟練者になってくるとこのシングシングシングのような馬をついつい1着固定にしてしまったりとかしてしまうので、勝てる1着固定と、信用できない1着固定は近走着順で判断しない方が結果的にお得ですよ、という話を今回はさせていただきました。

 hide指数ユーザーの方はもちろんこのような使い方をしてもらうと分かりやすいと思いますし、hide指数ユーザーじゃない方でも回避すべき頭固定というのは参考になったんじゃないかと思います。

 hide指数ユーザーじゃない方はこの記事で知恵をつけて一つ危険回避をできたら是非一度hide指数をお申込みください(#^_^#)

hide指数競馬新聞&チェックコメント

 このブログでは頻繁に調教の記事も更新していますがその調教を走法から見る目というのは20年以上レースリプレイを見続けた結果から感じるものです。それらの走法を全レース全馬を手動で数値化したのがhide指数になります。それを競馬新聞形式で提供しています。(本文で使っていた新聞形式のもの)

 →hide指数競馬新聞 (1日全36レースセットで400円の新聞形式PDF

 TARGET用のファイル版も提供


hide指数 印・マーク解説

 こちらではhide指数競馬新聞内の印・マークの分かりやすい解説をまとめました。最近Twitterでも会員の多くが賑やかになっている印の意味など解説で分からない事があればこちらを参考にしてください。マークの意味も結構シンプルなので意味を理解してしまえば使いこなしやすいです。

勉強回顧(長年続いている競馬講義)で重賞検討会

 勉強回顧では重賞検討会を毎週行っています。それに加えて開催日当日には朝の馬場状態を見たうえで午後の全レースの解説を更新(昼の更新)しています。
 どういう視点やどういう展開の考え方でそれぞれのレースの切り口を考えるか、投資方法や券種の選び方なども時期によって講義を行います。去年の夏はビデオを用いて夏期講習を開催。色々な講義を随時開催中。


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