中山記念レース回顧
中山記念のレース後解説をしていきたいと思います。普段はレースリプレイを確認してそこからチェックコメントやhide指数の補正をして配信しておりますが今日はスタートからそれらの馬のレースぶりなどを解説していきます。こういうことがチェックコメントや指数の補正に繋がっていると理解してもらえれば幸いです。
勉強回顧ではG1などはこのような形でレース回顧を解説していることがありますので勉強回顧会員の方は見慣れた光景だと思います。
中山記念2021
スタート
スタートでは大きく遅れる馬はいませんでした。サンアップルトンがややダッシュが付かなかったくらいです。フランツが少しだけ両サイドに挟まれる感じでダッシュがつきませんでした。
1コーナー
外枠ながらもウインイクシードは積極的に前で運んでいく競馬ができて1コーナーまでにバビットの直後に着けていくことが出来たのは良かったです。前走の金杯でも外枠から積極性のある競馬ができていました。この馬としてはタフさを持っていますから中途半端に溜めるような競馬をするよりも積極的なレース運びができた方が多少苦しい消耗戦になっても我慢を見せれるのが特徴です。逆に3走前のディセンバーSでは内で溜めてロスのない競馬をしましたが溜める運びをしたから伸びていくという馬ではないので積極性が好結果につながります。乗り替わりでもこういう競馬ができたことは吉。
バビットも積極的に逃げたことで前半からそこそこ速い流れでこの時点で隊列としても長くなっていきました。
このコースはスタート位置が坂なのであまりスタートしてからスピードに乗っていかないコースの一つではありますが今回はバビットが一気にスピードを引き上げていく展開になりました。
ヒシイグアスは位置取りよく先団で運んでいくことが出来ましたし最小限のロスで立ち回る競馬ができているのは勝利にも繋がっていきましたが展開的にはそこそこ厳しい競馬をしながらも勝ちきっているのは評価できますのでこの先で解説していきます。
向正面
2コーナーから向正面に入ったところですでに隊列としては縦長隊列になっておりペースとしてもバビットが早めの流れを作っていきました。特にウインイクシードが並びかけてきた事もあったのでバビットとしては苦しい競馬。この馬が連勝をしていた時の逃げは常に息が入る楽逃げができていましたのでこういうタイトな逃げで結果を出したことはありません。ただ、これだけ厳しい逃げをしているので次走以降に無理なく単騎で運べるようであればこの経験がいい反動に繋がって激走するケースはありますから単騎逃げ濃厚であれば次走以降も注意しておいた方がいいと思います。特にこういう厳しいレースをした直後の次走に楽な運びができたときは侮れないので要注意です。
向正面のヒシイグアス
縦長隊列をこの時点では無理に追いかける事はしていないヒシイグアスです。流れとしても速かったですし前を無理に捕まえに行く必要もありませんでしたので縦長隊列の中央で待機。待機といってもそれなりのペースで流れているのでそんなに緩い流れで楽をしているわけではありません。馬群が2つに分かれていますので2つ目の馬群の先頭に立っているような競馬をしています。
この直後に見えるのがケイデンスコールです。距離延長になりましたが外を回す事なく内側でじっくり脚を溜めるロスのない競馬ができたのは後半の伸び脚にも繋がっていきました。特に消耗戦の中で先行しながらもこの辺りではじっくり溜めも作れています。縦長隊列でやや仕掛けの早い競馬になりましたが元々長くいい脚を使える馬ですのでロングスパートにも耐えてしっかり伸び続けています。特にここでは道中で大きく外を回すことがなく包まれずに運べたこともよかったです。
3コーナー突入
ずっと流れとしては落ち着く事がなかったのでヒシイグアスを先頭とした2つめの馬群の集団がこの辺りから少し動きを見せていきます。これだけ離れた前を早めから追いかけるというのはかなり大きな負担になっていくので最後まで長く脚を使えないと途中で脱落してしまいます。出来るだけいい手応えのままスピードを上げて詰めていくことが出来れば理想ですが前までの距離差があるので子の直後くらいからヒシイグアスとケイデンスコールを始めとしたそれ以下の馬たちというのが一気に仕掛けて動きます。前で運んでいる馬たちもペースとしては厳しいですが、これを追いかける形で仕掛けて動いた馬たちにとってもかなり大きな負荷がかかっているので持続力のないタイプはドンドン脱落してしまうような消耗レースです。こういうレースを経験した馬というのは次走以降で激走することがあるので注意が必要です。場合によってはチェックレースだったり賞味期限レースに該当することがあります。
4コーナー手前
前項目で先に触れてしまいましたが4コーナー手前で一気にこのヒシイグアスやケイデンスコールが追いかけて動くロングスパートになっています。もちろん、それ以下の馬たちも追いかける消耗をしていますのでロングスパートに耐えられる馬じゃないと苦しい展開です。
直線~ゴール
消耗戦に強いウインイクシードがバビットを潰すような感じになりましたが先に抜け出して粘り込みに持ち込んでいきました。この馬は冒頭でも触れたようにタフさはかなりある馬なのでこういう消耗戦に自分から持ち込むと粘り強さを見せます。
これを追いかけたトーセンスーリヤもかなり厳しい競馬をしていて大きく崩れることなく5着に我慢したので休み明けでこれだけ大きく失速しなかったというのは次走での好走も期待できますからチェックが必要です。
追いかけたヒシイグアスは外から、ケイデンスコールは内側から差し込んでいきますがこの2頭ともロングスパートで消耗激しい競馬で最後まで脚を伸ばしていますので着差こそ上位は0.1秒差に3頭が入っていますがこれら3頭は前半から飛ばした馬や、早くから動いて仕掛けた馬という事でそれぞれ厳しい競馬をしているので今後もレース運び次第で楽しみが大きくあんります。
ヒシイグアスはまだ脚を残しているような感じもあるのでこういうタフな仕掛けにも対応できたというのは大きな収穫です。今後の重賞路線やG1路線でも活躍が期待されます。ただ、G1に入ったときにどこまでやれるかというとまだまだもう一段階くらい成長が欲しいですし揉まれてからの方がいいかなと思います。今年の中山記念は例年に比べてメンバーとしては少し手薄でした。ただ、展開としてはそれなりに厳しい競馬をしていて結果を出しているのでメンバー薄に対して悲観する必要はないと考えていますが強い相手に揉まれる必要性というのは出てくるのではないかと考えます。今回は追いかけて長い脚を使いましたが溜めて反応のいい脚を使える馬でもありますのでそういう競馬ができれば強敵揃いのG1に入っても馬群差しで見せ場を作るチャンスは広がってくると期待したいです。
ケイデンスコールは距離対応ができたこともありますが、なによりも京都金杯といい中山記念といいある程度の好位で運んでいくことができていることを評価したいです。前で運んで伸び脚がなくなるようだと評価はしづらいですが、そこから後半まで長く脚を使う事ができています。これまではいい脚を使っても位置取りの悪さがネックとなっていましたから位置取りが解消されることで色々と幅が広がってくることが期待されます。
ウインイクシードは溜めてもいい脚を使える馬ではないので今回のような消耗戦やタフな展開、タフなコースなどに出走してきたときに早めの運びからの粘り込みが理想です。積極的に動いていくことが出来るような騎手が騎乗しているときが狙い目になってきます。
トーセンスーリヤが今後のレースぶりとしては楽しみで穴馬にもなってくると思いますので少しでも楽な運びができそうならば好走に注意したいです。特に休み明けでこれだけ厳しい流れを追走しつつ大きく崩れていないというのは評価できる部分だと感じます。
後ろにいた馬たちはレースに参加しきれないところがありました。3コーナーすぎからレースが一気に流れたことで追いかけていくこともできなかったですしペースも落ち着かなかったことから道中で詰め寄っていくこともできませんでした。芝状態も良かったので色々と条件が揃わなかった点は否めません。ペースの割りには前の馬たちが崩れなかったこともありますから後方からで結果が出なかったとはいえそこまで悲観する必要はないと思います。このレース展開で前が崩れてくれないのであれば馬場も含めて難しいレースになったと思います。
チェックコメント
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