【ヴィクトリアマイル】レース後回顧

競馬コラム
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オークス2020(優駿牝馬)動画更新

 次週行われるオークス2020のレース解説動画をアップしましたので予習・復習にご活用頂ければ幸いです。高評価・チャンネル登録、いつも励みになっております。ありがとうございます。m(_ _)m

なかなか難しい週

 G1はともかく、平場のレースではなかなか難しいレースが多かったように感じた土日でした。土曜日に雨が降って、そこから一気に日曜日は馬場が回復していくという状況でしたので馬場のイメージがちょっとずつ難しかったです。

 基本的には前が有利でしたが、想像していたよりも一段階前が有利な傾向が多かったので馬場を見る前に事前に配信した会報は一段後ろになってしまって、馬場面から話半分で…と注意書きはしたものの振るわない結果になってしまったのが残念です。来週の会報では修正して先週くらいの良いクオリティをお届けしたいと思います。

 そんな中で行われたヴィクトリアマイルは芝の状態も回復して完全なる前に有利な馬場状態となりました。土曜日も湿った状態でも前が有利でしたが、乾き途中で多少変化が出やすいものの今週はがっつり前で運んで経済コースを立ち回った馬が有利でした。

ヴィクトリアマイル2020レース回顧

 3枠の2頭が少しスタートが悪かったです。プリモシーンはやや立ち上がるような感じでのスタートとなってしまったのでレーン騎手としても理想的なポジションを取っていくということが出来ませんでした。

 やや突進気味のスタートになってタイミングがズレてしまったのがビーチサンバです。内枠で巻き返して進出することもできず後方からの運びを余儀なくされました。

 前日の雨から一気に馬場も乾き芝状態としても前で運べないと苦しい環境でしたので前半で後手を踏んだ馬たちにとっては苦しい競馬になってしまったと思います。そんな中でノームコアもスタート直後の位置取りは良くありませんでしたが包まれない外枠を生かして早めに押し上げて動くことが出来たのは騎手の好判断に思えます。

 アーモンドアイは絶好のスタートで久々のマイルながらも好位にすっと着ける事ができてこの時点で勝ちを確信できるくらいの位置取りの競馬ができました。

 逃げたトロワゼトワルはスムーズに先手を奪うことが出来て終始息を入れながらの単騎逃げができました。何かに潰されるようなこともなく最後まで自分のレースをできましたが最後の最後で力量差が出てしまっでの4着という結果になったものの十分にこの馬の力を発揮できるだけのレース内容だったように感じます。

 内側からスッと先行していったのがダノンファンタジーでしたがここでメジェールスーが内に寄せてきて抵抗せず控えてしまいました。ここはちょっと残念だったなと感じる部分です。メジェールスーが道中でスピードに乗れなかったことでダノンファンタジーは位置取りとしても少し追いやられてしまうことになりました。タラレバではありますがせっかくのスタートでもあったのでもう少し前で運んでいけたら後半にも脚を伸ばしていましたから面白い存在になっていたかもしれません。ただし、前に馬を置きたいというような意図もなかったとは言えないので仕方がないところだと思いますが前走から復活の兆しを見せてきたのは好感が持てます。

 サウンドキアラは外枠の分だけ割り引かざるを得ないところはありましたが、それでも最前のレース運びでスムーズに前に寄せていくことが出来ました。大外枠からここまで内に寄せるのにかなり脚と距離を浪費しながらもスムーズな競馬ができています。パドックや返し馬の状況からも使い詰めではあったサウンドキアラですがよく見えたのはTwitterで以下のように呟いた通りです。

 外枠からも躊躇なく前につけていく好騎乗だったと思いますし、今のこの馬の充実度が結果にも繋がったように感じます。

 スタートが速くなかったノームコアがこの位置まで外から押し上げて動くことが出来ました。すでにアーモンドアイを見据えた位置取りができているのは好騎乗です。前走は高松宮記念を使って短距離で馬に反動を与えた感じになりましたが休み明けのショック療法としては良い方に出たんじゃないかと思います。

 ラヴズオンリーユーに関しては個人的な意見としてはマイルの内枠ということで今回は割り引くことを重賞検討会でも解説させてもらいましたがやはり追走という面においてもやや人気先行型になっていたように思います。ただ、使われた上積みなどこれから間違いなく状態を上げてくる馬だと思います。

 プリモシーンもここからノームコアを追いかけるように上がっていきますが最初から動きやすい外枠だったノームコアと内枠で捌かなくてはならないプリモシーンとで進出するのにも差が出ましたし、この後に少し詰まるような素振りを見せています。

 ここで少し手綱を引くような感じを見せて進出できず後方待機のままとなってしまっています。

 パトロールビデオで見てみると手綱を引くというほどではありませんでしたが外からスカーレットカラーが上がってきた事でシゲルピンクダイヤとの間の狭いところになってちょっと減速した感じでした。しかし、これによってノームコアとの距離差も出てしまったのはポイントとなる箇所だと思います。

 トロワゼトワルとしては何にも競りかけられる事なく絶妙の逃げで直線を迎えることが出来ましたし、サウンドキアラも外枠から内に寄せた後にここで息を整えてから直線での追い出しに持ち込めた好騎乗に感じます。

 その直後にいるアーモンドアイは終始抜群の手応えで圧勝をこの時点でも感じさせるだけの動きを見せています。

 先ほど少し触れていたダノンファンタジーの件はここら辺で前にいたメジェールスーがもっと前で運ぶことをしなかったのでドンドンと位置取りを追いやられてしまいました。もう少し前でコントラチェックを見据えるくらいの位置で運べていたら3着争いくらいなら面白い場面を見せていたかもしれません。

  アーモンドアイは抜群の手応えで追い出しにも余裕をもっています。調教じゃないかと言わんばかりの動き。サウンドキアラも追い出しを我慢できるくらいの余裕のある動きをしているのでこの1年で本当に強くなったと思います。
 コントラチェックはこういうスピード勝負向きの馬ではないのでもう少しパワーの必要なタフな競馬が向きますからローカルの牝限重賞で4回コーナーを回るようなレースでの単騎逃げなどで巻き返しに期待したいです。

 プリモシーンはこの位置になってしまいましたから後半脚は伸ばしていますが今の馬場で外に出して伸びるには苦しい条件がそろってしまったと思います。

 ここからのアーモンドアイは圧巻の独り舞台でした。アーモンドアイやサウンドキアラが追い出しを我慢してくれたことで少し早めに仕掛けたノームコアが3着争いまで詰め寄っていくことができました。

 ダノンファンタジーも馬群の中からよく伸びていますし、久々のマイルで追走が悪くなってしまったラヴズオンリーユーもここからしっかりと伸びて詰め寄っているのはこの馬の能力の高さです。

 シゲルピンクダイヤは外に出さず馬群差しを徹底したことでこの日の芝状態を考えるとロスのない馬群差しで良く伸びれたと思います。ラヴズオンリーユーよりも先に前に進路が取れた事で先着することが出来ましたが後半は相変わらずしっかりと伸びる脚を見せました。

 外々を回した馬の中で再先着をしたのがノームコアで、この内容は枠順も含めて評価できる内容だと思います。

 圧巻だったアーモンドアイはここでは別格の競馬を見せましたので次走も非常に楽しみになります。

 外を回さざるを得ない位置取りの悪かった馬というのは馬場的にも展開的にもかなり苦しい状況だったので可哀そうなことになったと思いますし、本来の力を発揮しきれてないので少し展開が向けば巻き返しは十分期待できそうです。

 今週もお疲れ様でした。来週のオークスも楽しみましょう!

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hide指数 印・マーク解説

 こちらではhide指数競馬新聞内の印・マークの分かりやすい解説をまとめました。最近Twitterでも会員の多くが賑やかになっている印の意味など解説で分からない事があればこちらを参考にしてください。マークの意味も結構シンプルなので意味を理解してしまえば使いこなしやすいです。


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